『Silent』


(1)
君が言った言葉 最後の「またね」 耳の奥を塞ぐ
歩みを停められた時計の針は戻りもしないまま

錆びていく僕の世界 鮮やかだった時刻(かこ)
氷りついた歯車に春(とき)は巡らない


毀れた砂時計から零れ落ちた季節が
手の平に降る雪のように解けていく
あの日の君の言葉が止め処なく響いてる
最後になった声が街を鎖してく


(2)
氷で造られた心に君の冷えた指が触れ
ただ寄り添ってくれた 溶かすじゃなくて
それが嬉しかった

白い季節はこんなにも味気無かった?
想い出に霞んでいく その面影さえ


「さよなら」さえ言わないで雪と融け合う君が
紡いだ 氷柱(うそ)の切っ先が刺さったまま
「嘘吐き」そう叫んでた けれどぶつけられずに
呑んだ声が胸の中、跳ねて 耳鳴りがする



手を振る君の言葉(またね)が真実になるのなら
返した僕の「またね(コトバ)」が嘘になるなら


氷の揺り籠の中 眠れ  微笑む君の
冷たい手が造った街が解けるまで 永久に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

「Silent」

tarさんの作品(http://piapro.jp/content/q7gelizpeohayphx)に歌詞を付けさせて頂きました。

煩いほどの静寂。 疾走感のある曲を聴きながらそんなのをイメージして。

閲覧数:147

投稿日:2009/11/07 21:28:55

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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  • tar

    tar

    ご意見・ご感想

    はじめまして、tarと申します。
    先日は歌詞をご応募いただいて本当にありがとうございました。
    選考の結果、今回は残念ながら別の方の歌詞を採用することになりました。

    みずいろ。さんの歌詞も幻想的な雰囲気がして素敵だと思います。
    「毀れた砂時計から零れ落ちた季節」のところが好きです。(=v=)

    また機会があれば是非よろしくお願いいたします!

    2009/11/08 00:44:03

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