色めき立つ春空の下
温めの煎茶を飲み干した
ひと風吹くかもしれなひと
弥生の道には野良地蔵
八十八夜の星空と
誰が起こした春一番
佐保姫通つた路地裏に
綺麗な色したさくらんぼ

轍の影に隠れてた
稲子を肴に菖蒲酒
外寝の空にもくもくと
幟のはためくかき氷
小皺の増ゑた姉さんの
子供が急ひで駆けてゐく
麦藁帽子で川床涼み
夕飯時には蝉時雨

雨月の霧は晴れぬまま
向かひの山には十三夜
栗の実拾つて降りてくる
あの子の帽子に秋茜
釣瓶落しもそろそろに
野分を迎える星月夜
夜長の煙に流星も
きらきら輝く天の川

空風削った粉雪を
投げ合う童は悴んで
氷柱の雫に映るのは
年の瀬 冬凪 猛吹雪
晦日の終はりもあとわずか
テレビがぼんやり曇るころ
師走の寒さに露凍り
布団に入れば夢心地

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

四季抄

http://www.nicovideo.jp/watch/nm3728704 投稿した曲の歌詞です。

閲覧数:258

投稿日:2008/06/22 04:01:45

文字数:341文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました