タグ「闇音レンリ」のついた投稿作品一覧(20)
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細い路地裏
店の奥には
背中向けた
女一人
空いたグラスに
指をからめて
ボサノバ聞く
女一人
ほそいろじうら
みせのおくにわ...BAR
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勘違いをしてたなんて
わざとおどけてごまかしても
恥ずかしいね 馬鹿だね
浴衣姿も台無し
誰が見ても幼なじみ
話のネタの気休めに
二人の仲とりもつ
大切な役目なの
波打ち際 もうすぐ花火
鼻緒擦れる 足が痛むの...波打ち際の花火
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あなたと灯した
あの夏の花火を
来年また来る
約束の海岸
あれから随分経つ
ごめんね
消えない花火は
ないけれど どこにも
あなたを忘れないわ
心に...花火
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帰りつく
仕事の終わりに
コンビニの
袋下げて
本棚に
昔の彼女の
ぬいぐるみ
転がってた
暗がりで
たばこ 一つ...今日もまた
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古い校舎の
窓辺でいつも
寄りかかりながら
話していたね
木の葉が雨をはじく
優しい音が好きよ
君が差し出した手は
細く輝いていた
いつしか時が
僕らを連れて...明日もずっと
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胸に 今も残るのよ
それは君がくれたもの
季節の風に
懐かしくなる
やさしい香り
こぼれた
挟んだ栞は
色褪せてゆくけど
切なく ぬくもる
小さな鍵のよう...栞
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さよならグッバイ 今更
強めのお酒で酔わせて
最後のキッスに崩れる
ありがちな罠だもの
右肩に鼻をつけ
抱きよせても
無駄なのよ
炭酸水の胸騒ぎ
あなたのことが
大キライです...さよならグッバイ
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海沿い 車停め
夜明けの砂浜を
腕を組んで
歩いたよね
少し肌寒くて
包んでくれるよう
かけてくれた
黒いコート
何故 寂しくなるのかな
できるなら 愛と呼びたい...星の砂
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鮮やか 広がる
田舎の風景
小さな祠が
静かに 佇む
誰かの 指の先
疲れた 赤トンボ
手を振るよ また明日
あくる日も あくる日も
夕闇が迫るまで
畦道を駆け抜けた...彼岸花
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その扉が まだ
あなたに見えるはず
最後の力の
限りを尽くして
明日という日が
両手をひろげている
悲しみの河を渡って
あなたはゆくの
そのとびらが まだ
あなたにみえるはず...扉
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もしも空が
空の海なら
泳いでくるかな
明日という日も
窓辺に漂う
とてもあたたかい
きれいな夕陽は
どこから来たのか
もしもそらが
そらのうみなら...空の海なら
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その扉が まだ
あなたに見えるはず
最後の力の
限りを尽くして
明日という日が
両手をひろげている
悲しみの河を渡って
あなたはゆくの
そのとびらが まだ
あなたにみえるはず...扉
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もしも空が
空の海なら
泳いでくるかな
明日という日も
窓辺に漂う
とてもあたたかい
きれいな夕陽は
どこから来たのか
もしもそらが
そらのうみなら...空の海なら
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見上げれば
遥かなる
安らぎの
海の底
僕たちは
息をしてる
この鼓動に
馳せる 手に
命がひとつに繋がる
絶え間なく...Message
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あんたの顔が
ちらつくわ
雪が降る日は暖かい
そんな話を思い出す
ほんの気まぐれ
それだけよ
天気予報は嘘つきね
剥げたマニキュアかざしてた
相も変わらず ひとりです
槍が降ろうが変わりはなく...それだけよ
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学生の無邪気な声
懐かしいな あの頃
社会に出て自然に
夢も人も変わった
こんな手軽な
ものなのにね
いつかメールも
途切れたね
あの子 結婚
したんだって...Teenage
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錆び付いた階段
薄暗いアパート
悔しさの痕跡が
そのままの壁穴
電線を伝って
ぽたぽた霙が
吹き荒れる 故郷は
寒かろうね 母さん
春はまだ遠い
胸を締めつける...帰れない故郷
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言葉もないまま 車走らす
窓ガラス 映ってる 動かない横顔
ハンドル きってる あなたが有利
この行く先を変えることは 難しそう
幾つ目の嘘 幾つ目の罠
お互いに もう 自分さえ信じられない
流れてく景色みたいに あの日の二人消えてゆく
ah あの歌がきこえない 静かに埋もれてく
ah 思い出も話せ...あの歌がきこえない
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飽きもせずに いつもの
懲りもせずに いつもの
お酒を頼み 彼がしてたように タバコふかしている
「もうすぐ来るから」
飽きもせずに待ってる
懲りもせずに待ってる
来ないと分かりきっていてもきっと彼女 明日も
いつもの席にいる
いつもの
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空が泣くよ
海が鳴くよ
言葉はなくても
聞こえる声
一輪の花に
ふいに 心 揺れるのは
いつか共に歩いた
誰かに似ているから
星が道を照らすよ
月日がまた流れる...旅人たち