タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(65)
-
演奏が、全て終わったライブハウス。ホールの中はまだ、ザワザワとしている。
「楽屋に行ってみましょうか」
りりィさんは、レンくんに言った。
「ええ、そうですね」
出口やロビーに向かう観客たちに、さからうようにして、2人は楽屋の方を目指した。
「あれ?テトさん」
レンくんは、ホールの壁に1人でもたれかか...玩具屋カイくんの販売日誌(176) ライブハウスの楽屋で
-
「お、いたいた。ちょっと説明してもらお」
のんびりした調子で、デフォ子さんは言いながら、室内に入ってきた。
雑貨アーチストたちが、アトリエを構える施設、「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
作業室では、レイムさんとぱみゅちゃんが、机の上でラフデザインを広げて話しているところだった。
「あ、デフォ子...玩具屋カイくんの販売日誌(175) 不思議サイト「クリスタル&クレイ」
-
わーっ、と歓声が上がって、ステージの上ではリンちゃんが息を弾ませ、ニッコリと笑う。
「じゃあ、次の曲行くよ!」
最前列の観客が、イエイ!と叫んで答える。
ライブハウス「マルクト」は、大入り満員の盛況。
ステージでは、リンちゃんが率いるガールズロックバンド「シグナル」が演奏中だ。
「ちょっと、曲の前に...玩具屋カイくんの販売日誌(174) 「シグナル」のライブで盛り上がる!
-
「ウン、やっぱり、兄さんに似てるよ」
レン君は、トートバッグに描かれた、天使の絵を見て笑って言った。
「う~ん、そうかナ。ちょい、恥かしいけどね」
そういいつつ、まったく恥ずかしそうでないのは、うれしそうにうなずくカイ君だ。
原宿にある玩具店、キディディ・ランドの売り場。
常連のレン君が、店長のカイ...玩具屋カイくんの販売日誌(172) 心のある人形と、女社長
-
雑貨店「ゆっくり」のお店の片隅。
小さいけれど、お茶を飲めるコーナーが設けてある。
ケータイでの長電話を終えたモモちゃんは、そばにいたりりィさんに言った。
「あら、長電話しちゃって、ゴメンなさい」
りりィさんの方も、いろいろ店内の雑貨やドールを見ていたので、気にせずに微笑んだ。
「いいえ、いいのよ」...玩具屋カイくんの販売日誌(167) テト・ドールと、はっちゅーねと、レンくん。
-
雑貨店「ゆっくり」の店の前にやってきた、リンちゃんとモモちゃん。
2人は、店のドアを開けて、中に入ってみた。
雑貨に古書マンガ、アニメのDVD、キャラクター雑貨などが、いろいろと置いてある。
「いらっしゃいませ~」
店の奥から、のんびりした声が聞こえた。でも誰も出てこない。
「ゴメン、ちょっと手が離...玩具屋カイくんの販売日誌(160) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その5。
-
「コスプレねえ。売場でコスプレ、って、ふむ…」
とりとめもなく考えながら、りりィさんは歩いていた。
新製品の「テト・ドール デビちゃん」の売り出し作戦がはじまった。
コヨミくんが提案したのが「コスプレ」。
人気店の、人気スタッフが、ドールの世界と同じ服装をしてみよう、というものだ。
「うちの店では、...玩具屋カイくんの販売日誌(158) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その3。
-
「ど、どうも…」
こころなしか、そうっと開けられたような扉の陰から、おずおずとのぞき込む顔は、レン君だった。
「おや、いらっしゃい」
吉さんが声をかける。
「へっへぇ、来ちゃいました」
頭をかいて、そっと入ってくるレン君。
夜の時間、「カフェ・つんでれ」は、バーのスタイルで営業している。
いまは、夜...玩具屋カイくんの販売日誌(152) レン君、夜のつんでれに行く
-
「いらっしゃいませ」
メイド服を着た、すらりとした女性が、はずむ声で出迎えてくれた。
「あ!」とレン君は声を上げた。
「あら」と女性もまばたきをする。
新しくオープンした「カフェ・つんでれ」。
レンくんは、お得意さまをまわる道すがら、ちょっとこの店に寄ってみた。
店にいたウエイトレス…というか、メイ...玩具屋カイくんの販売日誌(147) 「カフェ・つんでれ」のお兄さん
-
「それがね、まあ、たんなるウワサなんだけどね」
ルナさんは、ちょっと声をひそめて言った。
先ほどまで、けっこう多くの人で賑わっていた、「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」のティールーム。
いまはなぜか、お客さんは、ルナさんたち4人だけになっていた。
「このニコビレには、1階の奥の隅に、みんなで共同で...玩具屋カイくんの販売日誌(145) ニコビレの怪?
-
りりィさんの雑貨店「星を売る店・上海屋」。
レンくんとゆくりさんが、オーナーのりりィさんと話していた。
「彼女のたくらみ?」
金髪を掻きあげながら、りりィさんは答えた。
「ええ、モモさんの“ギャラリー・ゆうひ”で、景織子さんの原画展を観たとき、気付いたのよ」
「ふぅん」
二人の話を聞いていたゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(143) デビちゃん誕生!
-
「あれ?これ、宝マガジンの新製品?」
レンくんは、かわいい猫の柄のバッグを手にとった。
「この間まで、天使の柄のバッグだったけどね」
「そうね」
りりィさんは、うなずく。
彼女のお店「上海屋」に、きょうは、レンくんとゆくりさんが訪れている。
ちょっとうす暗い空間に、いろんなフシギな雑貨が並んでいる。...玩具屋カイくんの販売日誌(142) オマケ・バッグの新製品
-
「失礼します」
そう言って、ドアを開けて入ってきたのは、おしとやかそうな、背の高い女性だ。
「綾奈さんですね」
「はい。よろしくお願いします」
彼女は、椅子に座った。
ここは、絵本作家の重音テッドさんの事務所、「重音舎」。
女性の前に座るのは、テッドさんと、ちょっと年上の男の人の2人。
彼女は、こん...玩具屋カイくんの販売日誌(141) 新しい「カフェ・つんでれ」は!
-
「テトさんには、ファンが思わぬところにいるのね」
りりィさんの話を聴いて、ユフさんはうなずいた。
サンストリートのワゴン広場にいる、移動カフェ「ドナドナ号」。
軽食を食べながら、みんなの話に花が咲いている。
「じゃ、彼女は、テトさんのライバル商品...と自分で思いこんでる、その人気の勢いを、にぶらせ...玩具屋カイくんの販売日誌(140) テトさんとカフェ (サンストリートの広場・Part4)
-
天を突きさすように、青空に向かってそびえているタワー。
タワーの真ん中には、スイカの形をした、まん丸い展望台がある。
これが今、世界で最も高い塔の「東京すいかツリー」だった。
「やっぱり、高いなあ」
パーティの会場の外に出て、テトさんは、タワーを見上げた。
近いうちにオープンをする予定の、「東京すい...玩具屋カイくんの販売日誌(136) 2つのピクニック (天使の雑貨と天使のバッグ ~Part8)
-
どことなく不思議な雑貨が、いろいろ並んでいる、りりィさんのお店、「星を売る店・上海屋」。
店に来ているのは、ゆくりさんと、ゆくりさんのところでアルバイトを始めたばかりのレンくんだ。
彼女たちが、りりィさんと話しているところへ、別のお客さんが入ってきた。
デザイナーの霧雨さんと、連れの女の子の2人だ。...玩具屋カイくんの販売日誌(134) 霧雨さんと、りりィさん(天使の雑貨と、天使のバッグ ~Part6)
-
ゆくりさんのお店「ゆっくり」で、アルバイトを始めたレンくん。
彼女といっしょに、お得意先の、「星を売る店・上海屋」にやってきた。
そこで、彼らが店長のりりィさんと話をしていると、一人の女性が現れた。
それは、デザイナーの霧雨さん。
さきほど、みんなで、“この雑貨と、あの雑貨、ちょっと似てるね”と話し...玩具屋カイくんの販売日誌(133) レンくん、霧雨さんに会う(天使の雑貨と、天使のバッグ ~Part5)
-
「よ、よろしくお願いします」
カチカチに固まった姿勢で、レンくんはあいさつした。
「よろしくねー。あら、そんなに、緊張しなくていいのよー」
やさしく微笑んで、ゆくりさんはうなずいた。
レンくんはこの度、はじめて「アルバイト」をすることにした。
彼は今年の春から、高校に通っている。
このところ、雑貨店...玩具屋カイくんの販売日誌(132) レンくん、バイトを始める(天使の雑貨と、天使のバッグ ~Part4)
-
空は、どこまでも澄んでいる。目の下に広がる、森の緑が鮮やかだ。
テトさんは、背中に生えた小さな黒い羽根を羽ばたかせながら、スイスイと飛んでいた。
「ふぅー、秋の空は気持ちいいなぁ」
そうつぶやいて、ふと、遠くの高い木に目をやると、木のてっぺんに美しい鳥がとまっている。
きれいな声で、歌を唄っているそ...玩具屋カイくんの販売日誌 (129) 小悪魔と堕天使
-
「リンダ、リンダ~」
ギターを抱えた、リンちゃんが、マイクに向かってシャウトする。
横にいる、リードギターのサナギちゃんが、弦を弾いてのけぞる。
ギュウーンンン...
ベースとドラムがつくる低音のうねりが、ホールに渦を巻いてとどろいている。
「うわ~。あいつ、けっこう激しい曲やるんだなあ」
...玩具屋カイくんの販売日誌 (124) テトさんのドール(ゆくりさんの音楽アート・フェス Part4)
-
「このオモチャ、面白いですねえ!」
レンくんは、売り場の汽車の玩具を手にとって、ながめる。
「ドイツ製ですよ。ペン立てになってるんです」
トニオさんが言う。
馬喰仮面町にある、トニオ福森さんのお店「マルクト」に、レンくんは来ていた。
ここは、輸入の雑貨や文具を置いてあるお店だ。
このあいだ、りりィさ...玩具屋カイくんの販売日誌 (121) ゆくりさんの、音楽アート・フェス (Part1)
-
「じゃ、また!」
展示会の会場に飾る小物を買いに、「上海屋」にやってきた、ぱみゅちゃん。
買い物を済ませ、しばらく歩いていると、楽しそうな話し声がした。
向こうから、兄弟のような2人連れが、お店の方にやってくる。
「あ、レンくんとリンちゃんだ」
彼女は思った。
「レンくん、この前あそこで買った“ココ...玩具屋カイくんの販売日誌 (118) りりィさんのマジック (レンくんと、星を売る店Part4)
-
「ねぇ、レン、なに見てんの?」
リンちゃんが、うしろから覗きこむ。
「うぇっ、いや、ちょっとね」
急に自分の部屋に入ってきた、妹をにらみながら、レンくんはあわてて答えた。
レンくんの机の上には、小さな半透明のキャンドル入れがあった。
四角いその入れ物の中に、キャンドルが灯されている。
「兄ちゃん、キ...玩具屋カイくんの販売日誌 (117) レンくんの、ココロテレビ ~星を売る店 (Part3)~
-
“自分の心が映る~ココロテレビ~”。
不思議な小さな箱を持って、レンくんは立っていた。
ちょっと変わった雑貨店「星を売る店・上海屋」で。
長い金髪の、お店のマスターの女性が、彼を見て静かにほほえんでいる。
「気に入ってくれたかしら。それ」
彼女は、ゆっくり彼に話しかける。
「え?ええ、はい!」
あわ...玩具屋カイくんの販売日誌 (116) レンくんと、星を売る店 (Part2)
-
「あれぇ。道を間違ったかな?」
レンくんは、不安そうに周りを見渡す。
まっすぐに続く道の横に、お店が一見あるだけだ。
友達と一緒に、秋葉原にコミックを買いに行ったレンくん。
ほかに買いたい古本があったので、友達と別れ、神田の古本屋街の方に歩いていた。
どうやら、完全に迷ってしまったらしい。
「ここは...玩具屋カイくんの販売日誌 (115) レンくんと、星を売る店 (Part1)
-
「なんか、すごい熱気ですね」
ルカさんが、会場を見渡して言う。
カイくんも、同じように見回して、思わず、はーっとため息をついた。
「とりあえず、たこるかちゃんの淹れたコーヒーをどうぞ」
ルカさんが、カイくんとレンくんに、カップを渡す。
「どうもありがとう」
レンくんは、コーヒーをごくんと飲んだ。
こ...玩具屋カイくんの販売日誌 (93) カイくんの育てゲー
-
「へえ、いろんな雑貨があるのね」
混雑した会場を歩きながら、メイさんは思った。
東京ビッグサイトで開かれている、「ザッカ・フェア」に彼女は来ていた。
「メイさん!」
向こうから、手を振って近づいてくる少年がいる。
「あら、レンくん」
それは、メイさんのお店、キディディ・ランドの常連のレンくんだった。...玩具屋カイくんの販売日誌 (90) レンくん、メイさんでケン玉
-
小さな香りのビンを開けて、香りをかぐお客さんたち。
きょうは、ナチュラル・ハウスの売り場で、ハクさんの「アロマ体験会」が開かれていた。
ハクさんが調香した、アロマ・セットが、先ごろ「ユウヒ化成」から発売された。
これが、売り場で好評だ。
ナチュラル・ハウスでは、小さなコーナーを作り、香りを体験しても...玩具屋カイくんの販売日誌 (83) ハクさんのアロマ体験会
-
土曜日の午後。
野呂間アル夫さんたちは、きょう、明日の2日間、
路上の小さなテントのブースで、雑誌やグッズを売っている。
野呂間さんのいるジー出版社の、ほど近く。
古書店街で、コミックのキャラクターのミニ・イベントを開いているのだ。
テントのブースには、レンくんが遊びに来ていた。
彼は雑誌「少年ステ...玩具屋カイくんの販売日誌 (81) レンくんの絵本
-
「ねえ、絵の個展ってどんな感じなのかな」
レンくんが、カイくんに聞く。
「じつは、僕も個展っていうものに行くの、初めてなんだ。楽しみだね」
カイくんが答える。
土曜日のお昼過ぎ、カイくんと、レンくん・リンちゃんの兄妹は、電車に乗っていた。
3人はみんなで、雑貨店「つんでれ」で開いている、絵の個展を見...玩具屋カイくんの販売日誌 (25) リン・レンとカイくん、個展を見る
- 1
2