儚げに咲いたアジサイと
果敢無げに裂いたココロと
ただ君を待ってこの場所で
「ただいま」と言って君から

涙を流した青空は
笑顔を焦がした瞳で
扉開けば見えてくる
ほらほら

君を君を君をただ護りたかった
光を君に君にいま

止まっていく時の音を
伸ばした手には触れない

雨で凪がれたその声は
晴天で溶かした正夢
波間漂い消えていく
ほらほら

君と君と君とただ共に歩いて
光を君に君にいま

戻らない記憶も
儚げに散った僕らも
ただ君を待ってあの場所で
「ただいま」と言って僕から

【ひらがな表記】

はかなげにさいたあじさいと
はかなげにさいたこころと
ただきみをまってこのばしょで
「ただいま」といってきみから

あめをながしたあおぞらは
はれをこがしたひとみで
とびらひらけばみえてくる
ほらほら

きみをきみをきみをただまもりたかった
ひかりをきみにきみにいま

とまっていくときのねを
のばしたてにはふれない

あめでながれたそのこえは
はれでとかしたまさゆめ
なみまただよいきえていく
ほらほら

きみときみときみとただともにあるいて
ひかりをきみにきみにいま

もどらないおもいでも
はかなげにちったぼくらも
ただきみをまってあのばしょで
「ただいま」といってぼくから