「ううん、大丈夫だから気にしないで。・・・いってらっしゃい」
笑顔で言ったつもりだけど、きっと笑えてないんだろうな、と思う。
「さよならじゃなくていってらっしゃいなんだな・・・」
彼は少し意外そうに言った。
「うん。また会えると信じてるから」
「そっか。じゃあ、いってきます」
無理矢理作った笑顔で彼は言った。
お互いに小さく手を振った瞬間、彼は光の粒になってそれは空に飛んでいった。
「行っちゃった・・・」
つぶやきながら昔のことを思い出した。

ーーー「『いってらっしゃい』とか『いってきます』って言えるようになれたらいいね」
「そんなのすぐになれるさ」ーーー

「くすっ」
なんだか懐かしくて、笑ってしまった。
そのまま10分くらい経っただろうか。いろいろ思い出していると、病室にあるモニターから
「ピー」という機械音が聞こえてきた。
その音を聞いて、私は視界をにじませながら、けれど笑顔で彼との、そして人生で最後のキスをした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ミクの小説part2

ミクの小説part1の続きです。
何度も言いますが、ありきたりです・・・。

閲覧数:86

投稿日:2011/03/28 01:52:00

文字数:417文字

カテゴリ:小説

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  • 友愛@in不可

    友愛@in不可

    ご意見・ご感想

    私は好きです。

    いってらっしゃい発言には、
    私も驚きましたw

    もしも、今、大切な人が逝ってしまったら、
    私は「いってらっしゃい」って言えるんでしょうか。
    多分言えないでしょうねw
    その代わりに、「またね」って、
    また会おうね、って言うと思います。


    コラボ企画について、
    リーダー&ぅP目標期限を
    推薦投票?していただけれれば、
    スレ立ての話が
    進むと思いますσ(^_^;)

    2011/02/23 22:15:57

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