それはまるで世界が落ちて来た様で
過去の足音も静かに途切れを迎える
セピアが滲む色褪せたモノクロームの絵
今日も拭えない現在進行形の傷跡

同じ風景を受け入れる事が出来ないまま
空はいつもの様に夜に飲まれる事を許した

さよならの代わりに無力な笑顔
星を見上げるかの様に綺麗だねと微笑んだ
雨に飢え影に眠る
無邪気な優しさは痛みを伴い
そんな自分が ただただ痛い

紡ぎ集めた言葉の無力さ故に
僕が語る事なんて何一つ無い筈
額縁の中に置き去りにしたあの景色
モノクロームの観覧車は風に靡かれない

立ち竦む脚を働かす事が出来ないまま
僕はいつもの様に眼に映るもの全てを憎んだ

痛みを求める逞しさなど
まだ何処に繋がるかさえ分からないものだから
この世界に抗えはせず
悲しい夢も覚めればきっと忘れ逝く
そんな自分が ただただ嫌い

明日を諦めた貴方の眼差しは何よりも純粋で
そんな貴方が ただただ綺麗だ

明日の風が止み
昨日の聲を聞いたなら
立ち止まり耳を澄まし空を見上げ声を上げて
雲が震えるように割れるその時は
どうか静かに
一度でいい 泣いて下さい

朝明けに期待する事など何も無い
これからも それでいいのだと

それでいいのだと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Empty dawn

閲覧数:733

投稿日:2017/08/04 22:37:29

文字数:520文字

カテゴリ:歌詞

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