幾千の透明より澄んだ木々は
幾億もの涙を受け止めてきた
寄り添い
いつかの風この大地へと運んだものは名も無き種で
永遠とも無限ともいえるような永い永いこの物語を
始まったときからずっと見つめてきただろう
歴史とは呼べないささやかな命の記憶を足跡を
其処には限りないほどの喜びが
そして同じだけの悲しみたち
其処にただあり ただ揺れて ただ見守って
葉が茂り重なるよう幾歳(いくとせ)重ね
幾千の透明より澄んだ木々は
幾億もの涙を受け止めてきた
寄り添い
葉を透き通る眩しい陽の光
泣いているかのよう滴る雨
躊躇いも憎しみもなく空へと
手を伸ばすように伸びる姿は
言葉無く何もかも赦すように
時の流れに埋もれゆく巡る世界
気の遠くなるようなともに過ごす日々の中で
心から互いを救い合う事も時にあったのでしょう
此処には限りないほどの幸福が
そして同じだけの過ちたち
此処でただ生き ただ斃れ ただ繋いで
根が伸びて絡むほどに幾歳(いくとせ)巡り
其処には限りないほどの喜びが
そして同じだけの悲しみたち
其処にただあり ただ揺れて ただ見守って
葉が茂り重なるよう幾歳(いくとせ)重ね
幾千の透明より澄んだ木々は
幾億もの涙を受け止めてきた
在りし日
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