君の笑顔が見えるように
白い壁 手をついて
空を描こう
明日の勇気が消えぬように
大声で笑い合って
歩んでいこう

足早に過ぎる毎日に
空を見上げていた
何にも変わらない
こんな日々が
続くのと思った

突然告げられた残酷な
余命宣告には
頭の中真っ白で
信じられなかった

皮肉にも、僕に守るものは無い
誰も困るはずもない
そんな不安よぎったその一瞬に
雲間から煌めく光と雨音

歩いていこう……荒んだこの道を
両手には何も残ってなくて
ふと目を落とした花がとても綺麗だから
なんだか涙こぼれ落ちてくる
歩いていこう……いくつもに別れた
目指す道がたとえ閉ざされても
雨が降り注ぎ
大地を潤し
咲き誇る名もなき地の花

モノクロに過ぎる毎日に
窓を眺めていた
何にも変わらない
そんな日々が
眩しく思えた

となりの病室の女の子
夢はケーキ屋だと
嬉しそうに語る手にも
同じ薬を見た

皮肉にも、僕は嘘がつけない
笑顔もうまく作れてない
運命を恨んだその瞬間に
木漏れ日が囁き光と風音

歩いていこう……荒んだこの道を
両手には何も残ってなくて
目の前でそよぐ花がとても綺麗だから
なんだか優しい気持ちで溢れた
歩いていこう……いくつもに別れた
悲しみで行く手が閉ざされても
天よりも高く
種は風に乗り
咲き誇る名もなき地の花

あともう少し不器用じゃなく
もう少し自信があれば
小さな君のことを
笑わせてあげるのに
僕に今出来る
ことは何があるか
考えることが
いつかしら生き甲斐に変わった

歩いていこう……荒んだこの道を
両手には何も残ってなくて
岩間に芽吹いた花がとても綺麗だから
なんだか生きたい気持ちが溢れて
歩いていこう……いくつもに別れた
選ぶ道がたとえ険しくても
諦めはしない
最後の一秒まで
咲き誇れ名もなき地の花

君の笑顔が見えるように
白い壁 手をついて
空を描こう
明日の勇気を心込めて
大声で笑い合って
歩んで行こう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

手のひらの青空

余命宣告を受けた青年が隣の病室の女の子を元気付けたい一心で生き甲斐を見つける曲です。

閲覧数:154

投稿日:2018/05/02 20:35:05

文字数:826文字

カテゴリ:歌詞

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