マリア……リア

窓辺で唸る君の傍受機
言葉に滲む偏愛風手記
寝床で語る鬱と思春期
肩から伸びる 右手のパラノイア

物陰で黒ずんだ
「ねぇ、気付いてマリア」

先天性の偏愛が
君を食い荒らせと囁き
限定的な寵愛がまた
心を闇墜ちさせて往く
誤って奪って縋って憑いた
発光現象 誰も居ないのに
独占欲の温床がまた
君の魅力を育てて往く



手鏡に映った隻い眼の黒塗り
振り向けど壁紙 恐怖心……上塗り

背中の気配「誰かいるの???」
木霊が木霊 ポルターガイストス

「マリア」

傍受機が唸る夜な夜なに
寵愛欲しさに 狂う虚無
言葉に出すほど有形に
君の背後にまで迫り寄るゲルニカ


後天性の怨憎が
君を食い千切れと嘶く
生命線に依存した
人生に終止符を打とう
操って縛って眩んで閉じた
最愛の目蓋にキスを
延長戦は御飯事
手記に遺した秘し言

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ポルターガイストス

あなたの背中にも何やら気配を感じませんか?
それは誰かの偏愛かもしれない。

たれまのさんの歌詞募集に書かせて頂きました。

延長戦は御飯事

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投稿日:2022/10/27 00:27:40

文字数:375文字

カテゴリ:歌詞

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