計数機が刻む音は感染症みたいに拡がり
不正確な呼吸さえも正確に刻んでは憶えて

雨糸を紡ぐ天の色 醒まされた新鮮なキス
乱反射
きみには屹度とどかない 呼び棄ての嘘

風と花片 滲んで奇麗
始まりの時を告げる沙時計
その睛に反射す何もかもに幸あれ

固く結ばれた唇に今
希望と不安が混ざり溶けてゆく
その手が触れる何もかもに祈る

無感覚に支配された日々をただ游いでたいつかも
遙か悠く過去となって硝子より繊細に毀れて

雨粒に濡れた天の色 撫ぞられた純粋なキス
全反射
きみに伝わらないでいて 呼び棄ての嘘

優しくても残酷でも世界は廻るという不条理
ひとりの朝 ひとりの夜 きみは何を想っているかな

雨音が飾る天の色 染められた透明なキス
”さようなら”
きみには屹度きこえない 呼び棄ての嘘

手紙に綴る筆跡は拙く
旅立ちの時を淡く彩って
その睛に反射す何もかもに幸あれ

片翅の蝶が鮮やかに舞う
羽搏きは遅く だけど空高く
その手が触れる何もかもに幸あれ

ふたりで眺めた煌星は果敢なく
涙を隠して微笑う それでいい
その行く先の何もかもに幸あれ

きみの行く先の何もかもに幸あれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

呼び棄ての嘘

こちらのメロに寄せて。http://piapro.jp/t/zFfE

採用していただきました。ありがとうございます!

『その旅立ちにどうか幸あれ』

前のバージョンで譜割です。

誰に向けて書いたのかと問われれば
「じぶん」だと答えます。

閲覧数:479

投稿日:2017/03/19 23:21:28

文字数:495文字

カテゴリ:歌詞

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