「早く大人になりたい」と
そう呟いた君
後ろに続いた足跡 一人だけ
不規則に散らばっているのは
辿った道 隠すため

背負ったものも 抱えたものも
引きずったものも 負ったものも
綺麗なものばかりじゃないと
君の目が何を見てきたのか
僕はただ ただ 考えていた

君が振りまいた優しさは 君のための赤紫色
誰かの拙い薄紅さえも 心満ちるならと掌中
君を惑わせる侠気さえ 君が生んだ緋色
君は誰かの助けを求めた 君は誰かに助けを求めた?

妙に見据えた目で 何でも分かったような顔
地につかない足から 飛び立った鳥は僕
泰然とした君を 狼狽えさせてやろう

君の気持ちを 背伸びさせているのは
いったい誰のせいなの こっそり僕に教えてよ
無理して踵上げた君の 危うくふらついた足許に
僕はただ ただ 胸が苦しいよ

君を締め付けるその寂しさは 君を埋めてく水浅葱色
仕方ないと諦めた 沈めた気持ちを夜に濁して
君を囃し立てる不安は 君が乏した紺桔梗色
微睡みの中でそっと 僕を欲してくれたなら

複雑に絡んだ君の思い ひとつひとつ僕に見せて
無限の極彩色を綯い混ぜた 君の涙は
綺麗な黒

君を包んだせつない好きは 僕から溢れた紅梅色
僕の拙い愛してるでも 君の心が満ちるなら
君を覆った柔らかい体温は 僕の抑えられない葡萄色
君が踏み出す次の一歩に 僕の足跡を並べたいよ

おいでと広げた両手の中で 君の隠した黒を零して
何色にも染まらない 君だけの白になれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

変容する彩

知ってる? 知ってる。

閲覧数:82

投稿日:2012/10/11 16:39:43

文字数:629文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました