A1
天墜つる雨　森巡る御霊濡らし
地を満たす声　玉響の記憶謳う

B1
金の風　緑龍眠る墓所
翡翠の碑　主抱く彼の王座

S1
囁く葉擦れは　伝承と言祝の詩
煌めく銀瑠璃　深緑は星座とともに

A2
砂墜つる刻　歯車は軋み停まる
鐘鳴らす者　永久の記憶刻む

B2
花の哀　深緑に埋もれた御身
錆びれた碑　主の亡き彼の王座

C1
玉響、永久
絶えず記憶遺して
彼の王座　深緑に微睡み

S2
揺らめく泡沫　夢の跡地詩る王座
過ぎゆく月にも　彼の想い未だ朽ちずに

以下、平仮名表記

あまおつるあめ　もりめぐるみたまぬらし
ちをみたすこえ　たまゆらのきおくうたう

きんのかぜ　りょくりゅうねむる　ぼしょ　
ひすいのひあるじいだく　かのおうざ

ささやく　はずれは　でんしょうと　ことほぎうた
きらめく　ぎんるり　しんりょくは　ほしとともに

すなおつるとき　はぐるまはきしみとまる
かねならすもの　とこしえのきおくきざむ

はなのあい　れいじゅのしずくおち　
さびれたひあるじのなき　かのおうざ

たまゆら　とこしえ
たえず　きおく　のこして
かのおうざ　しんりょくに　まどろみ

ゆらめく　うたかた　ゆめのあとち　しるおうざ　
すぎゆく　つきにも　かのおもい　いまだ　くちずに