幼い日 二人でよくしたね
その遊び 目を凝らし木の陰
隠れる君を見た

そうやって 見つかり見つけてを
繰り返し 帰る道二つの
響く笑い声


夕焼けに 照らされる
君のその手を 握りしめた
沈みゆく 色にまぎれ
夕顔が咲いた


心につのる 想いは君に
伝えられず
「もういいかい」「まだよ」
見つけてほしい
二人 隠恋慕(かくれんぼ)


夕闇に とけこんだ
君のその手が 離れていく
誰ソ彼(たそがれ)の 岸(きし)へ君を
鬼が連れ去った


移ろう季節 夕日に映る
虚ろな影に
「もういいかい」「...」
わかってるのに
耳をすましてしまう


褪せない色の 君への想い
伝えたいよ
「もういいかい」「いくよ」
あふれる雫
一人 隠恋慕

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ゆうぐれかくれんぼ

おはようございますこんにちはこんばんは。


前作から半年ぶりの投稿になります。
Exoiusiaさんが歌詞を募集されていた曲に応募させて頂きました。
http://piapro.jp/t/YS66


和風な曲で
「綺麗で、それでいて悲しい。」
そんな印象を受けたので「『かごめ』や『はないちもんめ』みたいなどこか影のある童謡風に出来たら。」と思った結果、出来たのがこの詩です。


あと今回、「和歌」も結構意識しました。
もともと、一つの言葉に二つの意味を持たせる、いわゆる「掛詞」という技巧が好きで、それっぽくなるように表現を使ってみたりしています。

「隠恋慕」は完全に当て字ですが、「誰ソ彼」で「たそがれ」というのは元からある表現で、鬼の顔が暗くてよくわからない様を、そして「彼」→「岸」と字が続くことによって「彼岸」を思い浮かべてもらえれば、最後が…なんて考えてたりします。

あと「夕顔」も掛詞的にしてあります。
夕顔は夏の夕方に咲く花なのですが、その花の色に淡い赤があって、そこから、「辺り一面が夕日に照らされる中、夕日の色なのか、花自体の色なのか分からないように咲いている淡い赤の夕顔」という意味と「君の手を握った事で私の顔が赤くなっているのが、夕日にまぎれて君にばれないでいる」という意味を含ませあります。

どこまでうまく伝わるのか分かりませんが、きっと気づいてくれる人がいるはず...いや、いるに違いないです、はい。


もう少しだけ解説を。
wikiの「かくれんぼ」の項によると
「夕方以降のかくれんぼは神隠しや人攫いにあいやすいという事から、地域によって近代までタブーとされていた。」
だそうです。

このことをモチーフにして詩の中では「君」が鬼に連れ去られた事にしています。なぜ神ではなく鬼なのかは、「かくれんぼなら神というより鬼に見つかって連れ去られてしまったというほうがしっくり来るし、暗い怪しい雰囲気になるかな。」と思ったからです。独断と偏見ってやつです。


さて、ここまで自分のギャグを自分で解説するようなちょっと複雑な気持ちで書いてきましたが、とにかく詩を読んで楽しんで頂けたらと思います。どんな解釈でも楽しめればそれが正解ですし、自分としてもそれ以上に嬉しいことはないです!


随分な長文となってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

閲覧数:482

投稿日:2013/04/18 18:26:16

文字数:322文字

カテゴリ:歌詞

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