不意にそらす 視線揺れる
白く染まる 街の片隅で

虚空を漂う溜息は
終わりの時を告げるように
探す言葉に意味はなくて
薄灯りだけが頬を射す

いま眠りについた太陽
蒼のドアをそっと閉ざして
忘れられない記憶の欠片も
手の届かない場所へ放つ

細い指先 髪を撫でた
温もりと刹那の優しさ
この瞬間も過去へ流れてく
最後の雪が掌 踊る

冷めた笑顔 かすか浮かべ
ただ小さく 肩を震わせる

静寂に消えた野良猫のよう
寂しさに声をからしても
聴こえない子守唄ひとつ
いつまでもねだり続けてる

舞い降りるはかない結晶
清かな月光に照らされ
眠れない12月の迷い子
夜の行方追いかけながら

淡色の影ふたつ並べ
潤む瞳と漏らす嘘と
短い夢物語の続き
次のページは途切れたまま

何もかも失くす痛み 傷痕を深くえぐる
ほどけた手に こぼれ落ちる星屑たちの
棘が絡みついて動けない

いま眠りについた太陽
蒼のドアをそっと閉ざして
忘れられない記憶の欠片も
手の届かない場所へ放つ

細い指先 髪を撫でた
温もりと刹那の優しさ
この瞬間も過去へ流れてく
最後の雪が掌 舞う

つながらない心と心
無垢に触れるたびに離れる
永遠を夢見てたシンデレラ
魔法の解けた午前0時

溢れだす銀色の滴
立ちすくむ足元を濡らす
凍える街路樹と時計の針
最後の雪がかき消してく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Last Snow【曲・編曲:∴悠希 編曲・MIX:赤天使P 画:すずみーぬ】

作詞 北森耕太郎
作曲・編曲 ∴悠希
編曲・MIX 赤天使P
作画 すずみーぬ

閲覧数:96

投稿日:2011/08/08 17:53:14

文字数:597文字

カテゴリ:歌詞

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