#「しるるの日常」



かなりあ荘管理人にして、駄目大人の見本

それが私、しるる

年下の女の子に弱く、小さな子供にはさらに弱いという変人



◎しるる&ターンドッグの場合

「はい、ターンドッグさん」


しるるは笑顔でお茶を出す


「どうも」


ずずっと、出されたお茶を飲むターンドッグ


「あ……そうだ、しるるさん、新型のシルルスコープ、出来たの知ってますか?」

「あーうん、私のやつの広範囲バージョンでしょ?」


幽霊清花ちゃんに触れられる上に、ある程度の可視範囲もあるというやつ


「そそ、それ、ネルにしるるさんの分も作ってもらいましょうか?」

「いいです」


しるるは即答した


「え?なんでですか?今のじゃ、不便でしょう?」


しるるは目を遠くにやった


「ターンドッグさん……世の中、便利になることで失うこともあるんですよ」

「しるるさん……」


短い沈黙……


「まさか……清花ちゃんにくっつく口実がなくなるからとか、そういう話じゃないですよね?」

「ふふ……」


しるるは静かに笑った……







図星だった……





◎しるる&ゆるりーの場合

「はい、ゆるりーさん」


しるるは笑顔でお茶を出す


「いただきます」


ずずっと、出されたお茶を飲むゆるりー


「しるるさん、お菓子食べますか?」

「食べる、食べる!」


ゆるりーが買ってきてくれるものに飛びつくしるる

毎回のことながら、ゆるりーのものをがめつく狙うのがしるる

いつぞやもアイスとったし、ついこの間もパ○の実をとった

注:しるるの方が年上です


「あの……毎回、思うんですけど、そんなに食べて……大変じゃないですか?」

「なにが?」


すでにしるるの口の中には、お菓子が


「いや、体型維持とか……」

「あー、まぁー、でも、その分、動けばいいと思うし」


あっけらかんとしているしるる


「でも、私、しるるさんは、いつもぐてっとしたり、コタツにこもってたり……」

「なぁに?ゆるりーさんは、私のこと、そんなにいつも見てくれてるのー?もしかして、私に気があるー?」

「はいはい」


しるるのうざい感じを、無表情でさらっと流すゆるりー


「私、無視されると死んじゃうの……」

「ソウデスカー」


ゆるりーはそれだけ言って、自分の持ってきた本をひらいて読み始めたのであった





◎しるる&イズミ草の場合


「はい、イズミさん」


しるるは笑顔でお茶を出す


「ありがとうございます」


ずずっと、出されたお茶を飲むイズミ草


すっと、自然にイズミさんの隣の席に座るしるる


「お菓子、持ってきたので食べてください」

「え…あ、いまはいいです」


ずいっと差し出したお菓子をイズミ草に拒否されたしるる


「そうですか……」


しょぼんとなる


「あ、あ、あ、た、食べます!わーちょうど食べたかったんですよー、さすがしるるさん!」


明らかに気をつかってくれたイズミ草を見て、しるるは目を輝かせる


「じゃ、どれがいいですか?あ!そうだ!冷蔵庫にイチゴありますよ、こっちの方がいいですか?あ、それとも、林檎とかもありますけど、私が皮剥きますよ!」


はしゃぐしるる、もはやうざい

注:しるるの方が年上です


「え、えっと……じゃ、じゃあ、しるるさんにお任せします」


勢いに押され、流されるままのイズミ草


「じゃ、林檎にするねー」


ルンルンでキッチンに向かうしるる



――数分後

八等分にされた林檎が一つだけがお皿にのってイズミ草の前にやってきた


「……あの、しるるさん?」

「皮むきながら、つまみ食いしてたら……なくなっちゃった」(。・ ω<)ゞてへぺろ


注:しるるは大人です←





◎しるる&つかさくんの場合


「はい、つかさくん(はーと)」


しるるはしまらない笑顔でお茶を出す


「しるねえさん、ありがとうございます」


ずずっと、出されたお茶を飲むつかさくん


しるるはすかさずつかさくんの隣を占領する


「つぅかぁさーくぅん」


猫なで声で、なでなでとつかさくんの頭をなでるしるる

つかさくんは照れながらも抵抗しない

しるるがここまでして、抵抗しないのは彼女だけ


「つかさくんはかわいいなぁ」


しるるはじっとつかさくんを見る


「///……え、えと、あ!みかん食べますか?」


つかさくんは恥ずかしさに負けて、話をそらそうとした


「うーん、つかさくんがいいな……」

「え?」

「ああ!な、なんでもないです、はい、はい」


しるる得意の誤魔化しの笑顔


「じゃ、かして」


しるるはつかさくんからみかんを奪い取ると、ささっとむく


「はい、つかさくん、あーん」

「ええええ」


顔を真っ赤にするつかさくん

それでも渋々みかんを食べる

その様子をみて、しるるはとろける


そして、しるるは思った

このまま、自分の部屋に引き込んでしまおうかと……






「しるるさん?」


そこにいつのまにか現れたターンドッグ


「……お願いですから、警察のお世話にならないでくださいよ?わりと冗談抜きで」


真面目かつ冷ややかな目で


「……はい」


そう怒られたしるるであった

注:しるるの方が年上です

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

しるるの日常【かなりあ荘】

しるるさんの日常

基本的にお茶とお菓子で成り立つ
あとは女の子成分で生きる

閲覧数:898

投稿日:2014/03/09 16:49:27

文字数:2,255文字

カテゴリ:小説

  • コメント4

  • 関連動画0

  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    林檎……

    2014/03/10 18:18:25

  • 雪りんご*イン率低下

    雪りんご*イン率低下

    ご意見・ご感想

    ターンドッグさんの場合…
    「しるるさんwww歪みなさすぎwww」

    ゆるの場合…
    「ゆるすげ~w←」

    イズミ草さんの場合…
    「い、イズミ草さん…(ほろり)」

    つかささんの場合…
    「しるるさん…」

    読み終わって…
    「あれ…私のは…?」

    2014/03/09 22:28:17

  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    ちょっと待ってください。
    しるるさんはどうして私の「流し方」をマスターしてるんですか!?ww

    ところどころ入る注意書きがじわじわ来るのですがwwwww


    ちずさん…
    私が書きましょうか…?(ここぞとばかりに家賃を稼ぎにくる奴←)

    2014/03/09 20:45:42

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    ネル『……頑張ったのに……しるるさんに『マジっすか』みたいな顔で見られたから頑張ったのに……(´;ω;`)』

    ……………(汗)

    き、きっとスターダストって名前が気に入ったんだよ、うんそう!!(強硬)
    (※ここで否定するとネルちゃんが大泣きしてお巡りさん(読み:鉄鞭持ったルカさん)がぶっ飛んできます)

    わぁ―しるるさん流石だなぁ皆の特徴をしっかりつかんでるね!
    流石かなりあ荘の管理人をするだけのことはあるね!
    それだけに『注:しるるの方が年上です』がめっちゃじわじわくるww

    ……私今年から忙しさが倍増するのでルカさんにしょっ引かれても代理人できませんからね?(ダヨーさん的な目で)

    2014/03/09 17:32:49

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