昔、マスターが僕にこう言った…

『人間(ひと)は皆自分色の宝石を持っているんだ…宝箱の様に自分だけの部屋を自分色の宝石で飾っているんだよ』
『素敵ですねマスター…その宝石は僕にもあるんでしょうか?』
『さぁ、どうだろうね……』





Jewel~僕だけの宝石~








「マスター。その曲前言っていた新しい曲ですか?」
「そうだよカイト」

僕は楽譜が広げられた部屋でギターを弾いている人――
マスターに話し掛けた。
マスターは自分が作った歌を公園や道端で歌う――いわばストリートミュージシャンだ。僕も時々歌わせてもらうけどマスターの作る曲は上手く言えないけど――強いていうなら柔らかくて優しい感じがする。だから僕はマスターの曲が好きだ。

「カイトも歌ってみるかい?」
「え……――でも…」
「歌って御覧」
「……はい。やってみます」

僕はマスターのギターに合わせて歌い始めた。僕はマスターの家に来てまだ三ヶ月だから正直あまり上手くは歌えない。でもマスターは僕の歌が好きだと言ってくれた。

「いい感じだよカイト。だんだん上手くなってきたね」
「…ありがとうございますマスター。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Jewel~僕だけの宝石~1

新城PのKAITO曲『Jewel』を元に書きました。
KAITOはマスターと同居設定(笑)
原曲→http://www.nicovideo.jp/watch/nm7861665

閲覧数:338

投稿日:2010/07/08 18:52:26

文字数:500文字

カテゴリ:小説

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