『自分に自信を持って
 …何が悪いの?』


 同じクラスの初音ミク
 授業中だの休み時間だの
 構わずに鏡で自分を眺めている。

 隣の席である俺は、いつも視界に入るから
 うっとーしくなって言ってやった。


 『このナルシスト!』

 初音ミクはきょとんとしていた。
 …でも流石にクラスで一番可愛いと
 言われているだけあって

 …うん、まぁ可愛い


 そしたら却ってきた言葉はそれだ。

 今度は俺がきょとんとなった。

 そのまま固まってチャイムが鳴って、
 授業が始まったのが今



 いやいやいや、 待て
 なんつー発言だ

 

 「初音さんっ!それは後にしなさい」

 ほら見ろ、注意されてやんのw
 さっさと鏡しまえよ


 「ほら初音くんも何とか言ってやんなさい」

 「はあっ!?」


 でも苗字が一緒だと言う悲劇
 必然的に席も隣になるわけだ。
 だから隣の俺が注意しろってことデスカ

 「いや先生、無駄ですよ」

 さっき言ったのに学習してない。
 青緑の長くて綺麗な髪を整えている

 
 「…先生、早く授業進めて」

 透き通った声
 初音ミクの声だ

 滅多に話さないため、
 男子生後がざわついた。

 …可愛くて凛々しい顔
 長いまつげ

 でもナルシスト。


 「でもね初音さん、鏡は不要物で…」

 うわー、うるさ
 説教始まったし。


 「…って初音くん!どこ行くの!」
 「あー…トイレっす」

 授業する気にもなんねーし
 説教聞きたくないし

 それに――――


 …とりあえず教室を出たかった。


 先生が何か騒いでるけどいーや
 廊下を2、3歩歩いた辺りで違和感を覚えた


 「…何やってんだ初音ミク」

 初音ミクは俺のシャツの裾を引っ張っていた。

 しばらくジッと見つめらたあとに
 にっと笑い

 「ありがと初音くん」

 はい?ちょ、笑うな


 「クラスの前で私の事注意しなかったよね」
 「別に…嫌だよ目立つし」

 確かに最初のやつも
 皆が騒いでる休み時間に
 こっそりだったし。


 「初音初音って言われると嫌だし」
 「苗字同じだもんねっ」

 しかも名前だって一文字違い。

 「これって凄いよね」

 笑い飛ばす初音ミク
 その笑顔は眩しい

 「いや、俺初音ミクみたいに…」
 「?」

 ハッ
 危ない危ない

 「私みたいに…何?」
 再びきょとんとなった。
 待て、いつもの冷静な初音ミクはどこだ
 今の初音ミクはとても可愛らしい

 「んー?まぁいーや!」

 ギャップとか…弱い

 「てかさっ!何でフルネーム呼びなの?」
 「ややこしいだろ」

 何か自分呼んでるみたいで気にくわない

 「ふーん?ミクでいいのに」

 ドクッ…
 


 「…っ俺そろそろ教室戻るわ」

 コイツと2人でいるの嫌だ
 心臓可笑しくなる。


 「そ?あ、じゃあ最後に…」

 んだよ…


 「ーー…」
 「ーっ!///」







 『クオくんカッコいいからもっと自信持ちなよ』







 ああ、教室に入る俺の顔はどんなだろう。









end

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ナルシストは罪です


サイトにupしたやつです(^^)/

きっと教室に入るクオくんは真っ赤なんでしょうねw

ミクさんはその後一時間くらいトイレの鏡見て帰ります←ぇ

閲覧数:224

投稿日:2011/05/08 23:43:35

文字数:1,338文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • シベリア

    シベリア

    ご意見・ご感想

    可愛いけどナルシストってwww
    ナルシストはあんま好きじゃないけど、ミクなら許しますね(・ω・´)キリッ

    そうだよ!!クオだってカッコいいんだから自身もちなy((うるさい
    教室に入るときのクオ見てみたい!
    顔赤くなったところとかも萌えまs((

    2011/05/09 16:02:15

オススメ作品

クリップボードにコピーしました