起きたら耳が聞こえなかった 窓の外は銀世界
白く染まった視界には 何があるか? 何もないか
何か甘いものが飲みたかった それだけで生きていたい
毛布にくるまり壁の模様を指でずっと ずっとなぞる
呼吸音 心音 間違いと嘘の記憶だけ残っていて
君の声だけが聞こえないや 思い出すたびに消えていった
喉が渇いた、お腹空いたとうずくまり泣いていた
眠り続けていたいのにもう眠れなくて窓を開ける

冷たい風 切り裂いた 涙が凍ってまた溢れた
思い出させてよ、ねえ 息を吸い込んで

遠く聞こえたような気がした君の音を追いかけるように
零れていった 雪に落ちてく声
やっと掴んだ幻だった 両手が空を切り掻き消えてしまった
また会えるかな

涙が枯れたのに霞む視界 掠れていく心世界
マフラーを巻いて外に出た 君はいるか? いるはずないか
新雪に足跡をつけていく それだけで空回り
内側で腐らせた感情も気化していった ホワイトアウト

名前を呼んだ
暗んだ 揺らいだ 塞いだ 愛のない世界
ただ一つの正解を見つけたと思ってた
悴んだ指はまだ覚えてる

遠く映った このくぐもった声を届けるための光が
まだ足りないや 目も見えなくなっていて
そっと交わした手の温もりが雪を溶かして消えてしまう前に言おう
言葉に出来なかったことを

遠く映った 白く曇った奥に君の影を探した
でも駄目だった 声ももう枯れそうだ
冷たい雪 倒れ込んだ 綺麗に戻れないならいっそ
悲しいねなんて二人で嘲笑い合うだけでいい

遠く聞こえた 確かに君だ 君の声が耳に届いた
最後にそれが舞い込んでくれたこと
感覚が今静かに消えて宙に浮かんだ 消えていく視界の中
確かに見えたんだ

遠く光った
消えてしまいそうなくらい

ライセンス

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ホワイトアウト・メモリー(歌詞)

『ホワイトアウト・メモリー』の歌詞です。
曲はこちら→ http://www.nicovideo.jp/watch/sm32862850

閲覧数:371

投稿日:2018/03/21 19:16:50

文字数:738文字

カテゴリ:歌詞

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