星闇に 沈めてみては 光りしを
求め伸ばした 両の腕
姿とも 影とも付かぬ


君がため 惜しからざりし 命さえ

花と散り 暮れ行く明日に 残されて
まだ月も出ず 漆夜の 名すらもらえぬ 宵頃は
長くもがなと 思いけるかな



夢見ては 咲くはずもなく 蝶となり
ただ飛ぶだけと 誘いし
唇に 細い紅ひく

古の 奈良の都の 八重桜

風と散り 夜に咲かむは 一蕾
秘そめ閉じたる 想いなど とうに失せしと 忘れても
今日九重に 匂いぬるかな


朔月が いと愛(かな)しかを

十六夜と 黒羽の蝶も 今はただ
消え行くだけの 月に同じ 浅き夢見じ 酔いもせず
また今日もかと いろはを紡ぐ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

見えずの月

あなたには 伝わらずとも

和風目指しました。百人一首から一部抜粋してます。
いろはにほへともか・・・。終わりのとこですが。

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投稿日:2010/05/26 01:07:10

文字数:297文字

カテゴリ:歌詞

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