『プリズムドロップ』

鎖した　箱庭の街(セカイ)　螺子巻き人形たちが踊る
毀れた　錆色の楽園(セカイ)　罅割れた月が観てる舞台　

虚無主義(ニヒル)な道化師の　歌が響く

錆び付いた螺子を回して　張り上げる声が
宙(そら)に跳ね返り　舞い降るようにと願って

夢見た　飴色の景色(セカイ)　引き摺り下ろされた星屑
何度も　繰り返す記憶(セカイ)　零れた砂と混じりあって

模造天使たちの　声が溶ける

錆び付いた螺子を回して　張り上げる声が
宙に跳ね返り　舞い降るようにと願って

向き合う　鏡の狭間
少女は時計の針を抜き　彷徨(まよ)う
薄い氷のダンスホールに　細い踵　打ちつけ踊る　

色づいた硝子細工の夢が停まる

錆び付いた螺子を回して　張り上げる声が
宙に跳ね返り　舞い降るようにと願って

硝子の歌声でも