ヴェンデッタ offvocal

【歌詞】

1.
取って付けたような苦労を語って
何かを得たような逸話に仕立てる
それが心に響かないと言うなら
僕のこれまでに意義なんてないから

空回った歪なやり取りで
擦り切れていくことに意味などないよ
希望の理由も仕方無しに埋めて
「二、三日程前に思いついた憧れなんです」

疑い合って何度だってまた今日を生きてく
大層な建前だけ翳（かざ）していく
傍にあった"妥協"じゃ割に合わなくって
取り上げた大義の言葉で縛られてる

2.纏わり付いた上辺はもう消えずに
ステ振りミスったお粗末を札つけて
見え透いた嘘を止（や）められぬ僕らの
繰り返す声は有り触れたものだろう

「そんなことは無い無い」って言い張って
それでもまだまだ踊り狂うと言うんだね
三寸先の舌で取り繕って
身の丈を誤魔化した
「僕に見合う居場所をください」

違い合ってそれでも"明日"を信じていく
高が知れた過去さえ　飾り付けていく
余所行きの言葉が やめられなくなって
思い描いた理想さえも 失っている

僕の願いは貴方にもう届かないのに
貴方の祈りの分だけ僕は死んで逝く

どれだけ焦がれていても
愛を告げても
数行の羅列で見限られていく
辛くたって他に何も見えなくたって
僕を待つ場所に出逢うまで
まだ終われない

互い会って何度だってまた今日も生きてく
大層な建前だけ翳していく
傍にあった"妥協"さえもう見えなくって
擦れた過去にのたうちながら明日を目指す
繰り返すこの無為な日々を演じていく