鳥篭ロストユニバース



月明かりが 照らし出す 輪郭
拙い 指先が 頬を 撫でる
私が生まれ 死んでゆく この牢獄(へや)
翼 持たぬ鳥 何を夢見る


ひらり ひらひらり
落ちてく 花びら
握り締め そっと 開いた


歌い続けた 一晩
鳥は 声 嗄らして
名前も 知らない
誰かの 温度
歌い続けて いつしか
眠る 腕の中で
夢に見た 宇宙(よぞら)
私を 抱けばいい



鳥篭に とらわれて 早幾年
窓の外では 季節がうつろう
私が生まれ 死んでゆく この牢獄(へや)
傷つけ 傷ついて 夜は更ける

きらり きらきらり
輝く 星屑
手にとって そっと 放した


叫び続けた 一晩
鳥は 声 荒げて
ただ一人だけに
届くようにと
叫び続けて いつしか
目覚めた 一人きり
密か 熱の痕
私を 抱きしめて


朝がくれば
明日になれば
夢は覚めて
ひとりぼっち
寄り添いたい
また逢いたい
そんな願い
むなしいだけ


歌い続けた 一晩
鳥は 声 嗄らして
初めて 呼ぶ名に
涙 あふれる
歌い続けて いつしか
消え去った 残り香
夢でかまわない
私を抱いて


叫び続けた 一晩
鳥は 声 荒げて
ただ一人だけに
愛されたいと
叫び続けて いつしか
篭の中の鳥は
まだ見ぬ 宇宙(よぞら)に
その扉をあけて 

飛んだ




**********

とりかごろすとゆにばーす



つきあかりが てらしだす りんかく
つたない ゆびさきが ほほを なでる
わたしがうまれ しんでゆく このへや
つばさもたぬ とり なにを ゆめみる


ひらり ひらひらり
おちてく はなびら
にぎりしめ そっと ひらいた


うたいつづけた ひとばん 
とりは こえ からして
なまえも しらない
だれかの おんど
うたいつづけて いつしか
ねむる うでのなかで
ゆめにみた よぞら
わたしを だけばいい



とりかごに とらわれて はやいくとせ
まどのそとでは きせつがうつろう
わたしがうまれ しんでゆく このへや
きずつけ きずついて よるはふける


きらり きらきらり
かがやく ほしくず
てにとって そっと はなした


さけびつづけた ひとばん
とりは こえ あらげて
ただひとりだけに
とどくようにと
さけびつづけて いつしか
めざめた ひとりきり
ひそか ねつのあと
わたしを だきしめて



あさがくれば
あすになれば
ゆめはさめて
ひとりぼっち
よりそいたい
またあいたい
そんなねがい
むなしいだけ



うたいつづけた ひとばん
とりは こえ からして
はじめて よぶなに
なみだ あふれる
うたいつづけて いつしか
きえさった のこりが
ゆめで かまわない
わたしを だいて


さけびつづけた ひとばん
とりは こえ あらげて
ただひとりだけに
あいされたいと
さけびつづけて いつしか
かごのなかの とりは
まだみぬ よぞらに
そのとびらをあけて 


とんだ


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

鳥篭ロストユニバース(※応募用)

歌詞募集中のネイル様の楽曲http://piapro.jp/t/C2Odに歌詞を投稿させていただきました。
焦燥感をかきたてられるようなメロディで、聴いたときに、狭い部屋の中でくるくるまわっているリンちゃんの姿が浮かび、和風ロックということで、楼閣、幼い花魁をイメージして作詞させていただきました。「宇宙」は「鳥篭」の正反対の存在、みたいな感じで使用いたしました。和風の、趣あるさりげないエロス?的な部分が出ていればよいのですが・・・

閲覧数:269

投稿日:2013/03/18 04:37:52

文字数:1,251文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました