[A]
その両手に集めた 森の欠片たち
日のあたる草原 佇み
ただ一人の少女は 枝を積み上げる
家になるその日を待つ
あぁ…

[B]
いずれ来る 雪の季節 凍えないように
暖かな 毛布の中 包まれるように

[サビ]
眠れない夜のうちに 時が過ぎ
少女は夢を見る
高い空の上の うろこ雲
見守られ今日が終わる


[A]
葉は枯れ行く銀色 白い息を吐く
凍えたつま先で 踏む
あぁ…

[B]
曇り空 無音のまま 見上げた先から
ちらちらと 白い雪が 肌の上溶ける

[サビ]
眠れない夜のうちに 時が過ぎ
それでも夢を見る
小枝も消え去った 銀世界
見守られ今日が終わる



[C]
家とも言えない 小枝の塊の中には
ひとりきり
軋みはじめた 薄く小さな屋根の下で
目を閉じ
いつか来るはずの花の咲く時を
待つそれが全て
静かに



[サビ]
眠れない夜のうちに 朝が来て
晴れ渡る空知る
家の周りには かたい蕾
やさしくなでてあげましょう

[サビ]
眠れない夜のうちに 時が過ぎ
少女は夢を見る
小さな小屋には大きな窓
さぁ 森へ出かけましょう



------



そのりょうてにあつめた もりのかけらたち
ひのあたるそうげん たたずみ
ただひとりのしょうじょは えだをつみあげる
いえになるそのひをまつ
ああ

いずれくる ゆきのきせつ こごえないように
あたたかな もうふのなか くるまれるように

ねむれないよるのうちに ときがすぎ
しょうじょはゆめをみる
たかいそらのうえの うろこぐも
みまもられきょうがおわる



ははかれゆくぎんいろ しろいいきをはく
こごえたつまさきで ふむ
あああ

くもりぞら むおんのまま みあげたさきから
ちらちらと しろいゆきが はだのうえとける

ねむれないよるのうちに ときがすぎ
それでもゆめをみる
こえだもきえさった ぎんせかい
みまもられきょうがおわる



いえともいえない こえだのかたまりのなかには
ひとりきり
きしみはじめた うすくちいさなやねのしたで
めをとじ
いつかくるはずのはなのさくときを
まつそれがすべて
しずかに



ねむれないよるのうちに あさがきて
はれわたるそらしる
いえのまわりには かたいつぼみ
やさしくなでであげましょう

ねむれないよるのうちに ときがすぎ
しょうじょはゆめをみる
ちゅうさなこやにはおおきなまど
さあ もりへでかけましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【歌詞68】少女は家を建てる

曲決定20曲め。

メアさんに採用していただきました。

閲覧数:364

投稿日:2014/05/08 23:42:47

文字数:1,024文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました