「さて始まりましたツッコミし隊！　この番組では、私とリンちゃんがツッコミまくるトークをお届けします！」
「ツッコミまくりますよー」
「今回は『社会編☆３』ということで、日本の景気変動についてツッコミたいと思います！」
「景気変動・・・かたっ苦しいことこの上ないですね、はい」
「・・・そうですか？　景気変動は経済と大きく関わりあるんですよー」
「えっｗ　ほんとに？」
「はい」
「うわーい！　経済は、ツッコミの宝庫ー♪」
「それでは早速行きましょうか」
「そうだね！」
「時は遡って１９５５年。この頃の神武（じんむ）景気からいざなぎ景気までの間、成長率１０％と超える高度経済成長期を迎えます」
「・・・成長率って、視聴率みたいなもの？」
「経済とテレビと、一緒にしていいんでしょうか・・」
「まぁ、それはさておき。神武景気は・・・まぁ、あえて何もツッコミませんが、いざなぎ景気って何ですか。ぎざぎざ景気みたいなもんですか」
「全くちがいます。いざなぎ景気は・・・一応、覚えておいて下さい」
「分かりましたよー」
「それで、この後、１９７０年代の２度の石油危機を乗り越えた日本経済は、成長率が３％前後に落ちたものの、他の先進国よりはるかに高い成長率を維持しました」
「まーた、ツッコミどころ多い文を次から次へと・・・。リンさん、石油危機知ってますよ。あれって、石油生産国が輸出を拒否したからですよね」
「そうですね。でも、石油を安すぎる値段で買い取ろうとした国たちがいなければ、石油危機なんてのは起きなかったと思います」
「あー、そっかー。あとさ、３％前後にガクンと一気に落ちてるのが気になります」
「そうですね、石油危機がありましたから」
「リンさん的には、一気に０％まで落ちるかなと思ったんですけどね」
「・・・０％は、基本的にはないですよ」
「そうなの？？」
「そうだと思います。それで、１９８５年のプラザ合意を機に、バブル経済と呼ばれる好景気を生じますが、バブルが弾けると金融部門がリードする形で長い不況、別名失われた１０年に入りました」
「プラザ・・・なんだか、プラグみたいですねｗ」
「えっ・・・」
「バブル経済・・・有名な言葉ですねー」
「そうですね」
「・・・突然ですが、ミクさん」
「何ですか？」
「・・・・・・誰かにリードされたいと、思いますか？」
「えっ・・・ｗ」
「その反応は・・・やっぱりｗ」
「そ、そんなの、リンさんには関係ないですよ！」
「失われた１０年とか、よく考えついた人がいたもんですよー」
「え、す、スルー？？」
「どうしました？　ミクさん」
「・・・何でもないです、何でも。話に戻りましょうか。それで、２００２年より景気が回復し、以後最長の好景気が続いていましたが、ＵＳＡのサブプライムローンをきっかけに２００８年には世界的な金融危機と急激な円高による景気減速で、日本経済は揺さぶられ、暮らしによる影響も避けられないといわれています」
「ミクさん、長文お疲れ―」
「ありがとうございます」
「息切れ１つもせずに、スラスラ読めるってすごいねー」
「別に・・・大したことないですよ」
「大したことある！　これ見たり聴いたり読んだりしてくれている人たちは思ってるよ！」
「そう・・・ですか？」
「そうだよ！」
「今日のリンさんは、なんだか優しいですね」
「そんなこと・・・ないですよｗ」
「そうですか？」
「そうだよｗｗ　それで、サブプライムローンって何ですか？」
「低所得者などを対象としたＵＳＡの住宅ローンのことです」
「・・・これが、世界的な金融危機にどうつながるんですか？」
「んー・・・。このサブプライムローン問題は、色々と複雑なんですが、一言でいえばサブプライムローンでの損失が異常に多かった、としかいえませんね」
「あーあー」
「ここからは、少し話が戻りますが、バブル経済後の日本経済についてツッコミしようと思います」
「ほーい」
「この頃の日本経済は、土地や株などの資産の価格が急速に低下します」
「これぞ、日本の不景気の原因だね！」
「そうですけど・・・リンさん、まさか」
「あっちにカンペが」
「・・・またですか」
「はっはっは、リンさんの勝ちですなー♪」
「・・・またですか。まぁ、いいです。それで、この頃の企業は銀行に借金を返せなくなった企業の倒産から、失業者の増加が起こりました」
「あーあー」
「その銀行はというと、企業に貸したお金が回収できなくなったことから、不良債権が発生しました」
「出た―！　不良債権！！」
「しかし、バブル崩壊の後遺症が１９３０年代の世界大恐慌のような深刻なものにならなかったんです」
「え？　何で何で？」
「理由は、労働者の権利が法律で保障したからです」
「なるほど、法律かー！」
「もうそろそろ時間なので、それではみなさんごきげんよー！」
「来週まで、さようならー！！」