むかしむかし ×××××× という

たいそう かわいらしい おひめさまが いました

××××××は どうぶつたちと いっしょに もりのおくに すんでいました


あるひ ××××××は おばあさんに もらった

りんごを たべて たおれてしまいます

××××××は おうじさまの ××によって いきかえりました


めでたしめでたし





















































「鏡さん」



鏡を覗き込む私
うん
今日は、いつも以上に可愛いわ



「世界で一番美しいのはだぁれ?」



ふふ
決まってるわ

魔女さんは、そこで自分の名前を呼ばれなかったことに怒っちゃったのよね
でも、私は大丈夫


だって、ここで名前を呼ばれるのは私だもの



「あんまり、可愛すぎてもダメなのよ?」



ねぇ、鏡さん
少しは手を放さなくっちゃ

私はあなただけのものじゃないんだから




そんな、目線は痛いわよ?
ぐさりなの

私の躰は、伝説の果実よりも柔らかくってね、すぐに砕けちゃうの
だから、もっと優しくしてくれなくっちゃ








あらあら
そこにいる貴女は誰なの?


まぁ、晩餐会を開くんですの?
それで、私を招待……

とっても嬉しいわ
ありがとうね




あら?
メインディッシュはりんごなの?

私ったら、てっきり、もっと豪華なお食事かと思ってたわ




でもね
りんごは大好きよ

ぴかぴかって綺麗だし、一口齧ると甘い香りが口いっぱいに広がる



でもね
そんなことよりも、もっと大きな理由があるの

それはね……



この赤い果実は、愛の証でしょう?













うぅん
ちょっと、頭が重いわ

?
貴女は、どうして笑っているの?

ねぇ
頭が重いのだけれど


ねぇ
私、どうなっちゃったの?













くらくらする、視界の端に見えたのは、笑顔で誰かと話す貴女

貴女は一体誰と話しているの?

ねぇ




















目を開くと、目の前にはいつもの仲間たち


ねぇ、うさぎさん?
ちょっと良いかしら?

ここは一体どこなの?

うさぎさんは、こちらを見ると不思議そうに首を傾げて、ぴょんと跳んで行ってしまった

あれれぇ?



ねぇねぇ、小鳥さん?
ちょっと聞きたいことがあるんだけど

私、ここまでどうやって来たのかしら?

小鳥さんは、一瞬こちらを見て、すぐに飛んで行ってしまった




ねぇ

皆、どうしちゃったの?
私のこと、嫌いになちゃったの?

私、そんなの嫌よ

だって、私は皆が大好きだから













あら
歩いていたら、いつの間にか、お家へたどり着けたわ

やっぱり、少し行動してみるのって大事なのね



……?

私のお家に、誰かいるの?

中からお話の声が聞こえるわ




『もう
 これは、何なんだよ!』

あら
誰かが、かんしゃくを起こしてるみたいだわ

もっと、落ち着けば良いのに



ほら
この広い森を見てみて
この無限に広がる大きな空を見てみて

きっと、心も晴れるはずよ?




でも、あの人は誰なのかしら
ここは、私の家よ?


『あぁ、もう
 何なんだよこいつら
 気持ち悪いなぁ……』


きもち…わるい……?
それは、どういう意味の言葉なの?


『動物が喋るとか意味分かんないし
 もう、あっちいけ!!』


あら
あの人も、私のお友達たちとお話が出来るみたいね

それじゃあ、仲良くなれるかもしれないわ



ほら


ここは、私のお家なの
入ることに、躊躇いなんて感じる必要はないわ



「あの……」



扉を開ける



『……は?』



そこには怖い顔の女の子が一人
周りには私のお友達!


「ねぇ、小鳥さん?
 どうして逃げて行ってしまったの?」


小鳥さん小鳥さん
私分からないわ

どうしてお話もしてくれないの?



『ちょっと、あんた』



怖い顔の女の子



『こいつらの飼い主?』

「飼い主じゃないわ
 お友達よ」

『はぁ、そう……』



どうしてこの子はこんなにも怖い顔をしているの?
何か嫌なことでもあったのかしら?



『で?
 お友達だかペットだか知らないけど、こいつら邪魔だからさぁ
 追い出してくんない?』

「え?」



ジャマ?
オイダス?

どうしてそんな悲しい事を言うの?
貴女の声は、森の動物達皆に聞こえているのよ?
そんなこと聞いたら、皆悲しむわ



『はぁ
 もう何なのよ』



ぶつぶつと独り言う女の子
分かったわ
これが『ジコチュー』ってやつなのね
ダメよ?
それじゃあ、皆が「いやー」って言うわよ?



「ねぇ、貴女は誰なの?」

『は?
 あたし?』

「えぇ」

『あたしは……』

「?」

『な、何であんたなんかに教えなきゃいけないのよ』



いきなり怒り出すなんて驚くじゃない
何なのよ



『第一あんた何なの!?
 そーんなゴツいドレスみたいなの着ちゃってさ』

「そうかしら?」

『野生の動物のこと『お友達ぃ』とか言っちゃって
 何?
 気狂いなの?』



キチガイ?
それ、なぁに?



『これで『鏡よ鏡よ鏡さーん』とか言い出す奴が現れたら……』

「?」

『……まるで、白雪姫みたいじゃない』



あらあらあら?



『…………まるで、絵本の中みたいじゃない……』

「私、白雪姫よ?」

『……ふざけたこと言わないでよ!』



……え
ふざけてなんか無いわ
私、本当のことを言っただけよ

どうしてこの子はこんなにも怒っているの?
おかしいわ



『もし』

「もし……?」

『もし、あんたが白雪姫だって言うんなら、そこの鳥と会話してみなさいよ』

「……小鳥さんと?」

『えぇ
 そんな馬鹿げたことが出来るなら見せて欲しいわ』

「ねぇ、小鳥さん?
 今日は、ちょっとぷんすかな女の子が遊びに来てるみたいね?」



小鳥さんは言いました

『ちゅんちゅんちゅん』



「あれれぇ?
 小鳥さんったらぁ
 どうしてお話してくれないのよー」



どうしてなの?
さっきも私から逃げて行ったわよね?
ねぇ、どうしてなの?



『ねぇ、あんた、馬鹿なの?』

「ち、違うわよ
 ちょっと小鳥さんが遊んでるだけよ」



『ちゅんちゅんちゅん』



「ねぇ、ちゅんちゅんって、何なの?
 どういう意味なの?」

『は?
 ちゅんちゅんとか聞こえるわけ?』

「貴女には聞こえないの?」

『『訳分かんない女が話しかけてくる
  ねぇ、どうすれば良いかなぁ』ってあたしに聞いてるんだけど……』

「どうして……」

『あんた、本当、痛い子だねぇ』

「何で!?
 どうしてなの!?」

『あんたが白雪姫じゃないから……とか?』

「どうして?
 私は白雪姫よ?
 生まれたときから白雪姫なのよ?
 今まで、それ以外だったことなんて一度もないわ」

『『今までは』ね』

「え……?」

『残念
 あんたが白雪姫を勤める時間は御仕舞い』

「え……」

『これからは私が白雪姫なんじゃなーい?』

「じゃあ、私は?
 私は誰になるの?」

『さーね?
 フツーの女子高生とか?』

「……嫌よ」

『は?』

「そんなの嫌よ」



「だって私は白雪姫なんだから」



「誰かいらっしゃりませんかぁ?」

あら?
誰かお客さんが着たみたい

ドアを開ける

そこにはお婆さんが!



「私の家でたくさんの林檎が取れてねぇ
 どうだい?
 美しいお嬢さんにお一つ」

「あら
 嬉しいわ
 ありがとう」



とっても美味しそうな林檎だわ



「いただきます」



一口齧る
えぇ
とっても美味しいわ

でも
違う

この感じは美味しいからじゃない

このふわふわは何?

どうしてお婆さんは笑っているの?
どうして女の子は嗤っているの?
どうして私は……



私は消えてしまうの?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

白い雪のプリンセスは  ……『明るい方』白雪《明るい方の》【明るい方の】 これの意味分かります?…………

お久しぶりです
家出少女からこれまでに約3週間

初期の頃の更新スピードが嘘のようですww




計5ページです

『5』ってちょっと読む気失せますよねw


まぁ、2ページ目以外はそんなに文の量多くないはずです
今回は会話多いですし

それでは、興味のある方は前のバージョンへレッツゴーです







そういや、これを投稿するまでの間にフォロワーさんがたくさん増えました!

全員が全員これを読んでるとは思っていませんが、
最初の頃から読んで下さってる方・先日フォローして下さった方、皆さん本当にありがとうございます


皆、大好きだぁぁ

↑ちょっとテンション上がってるので、優しく見守ってあげて下さい……

閲覧数:1,628

投稿日:2011/07/27 21:47:20

文字数:3,378文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

  • 関連動画0

  • なのこ

    なのこ

    ご意見・ご感想

    童話は複雑ですよね・・・                                            

    しかし、なんという乙女な口調・・・私こんなの現実にいたら表ではニコニコしながら裏では「はぁ?」とか言ってると思います←                                                                                    
    アリスちゃんはきっと悪気はないんでしょうね・・・純粋にそちらの世界を楽しんだだけで・・・   

    あとシンデレラとかで思うんですけど・・・シンデレラが履いていった靴ってガラスじゃないですかそれでガラスの靴を落としたのだから割れると思うんですが・・・(言っちゃだめ                 

    暗いの気になります

    2011/08/01 13:11:28

    • アリサ

      アリサ

      こんばんは
      メッセージありがとうございます!



      はい
      童話って複雑です……
      でもそういうところが好きです!

      多分、小さかった頃とは全然違う意味で大好きだと思いますww



      ホント、乙女口調ですよねww
      こういう子は苦手です……

      本人には全然悪気は無い筈です
      ただ、異文化なもので、色々と違う事が多いんでしょうねw



      ガラスの靴だと!?
      確かに、割れてしまう……

      それはそれで、ギャグのネタに出来そうですねww



      暗いのはトップシークレットですw
      夏休み中には投稿したいと思ってますが、実際どうなることやら……

      2011/08/01 22:12:58

  • water

    water

    ご意見・ご感想

    こんにちは、waterという者です。

    すごいです…
    私こういう御伽噺すきなんですよ~!!
    受験勉強の励みになりますw

    もうひとつの白雪姫…
    私には分からんなぁ 勉強不足!!
    楽しみにしてます!

    これからも応援してます☆
    がんばってください!!

    2011/07/28 09:18:19

    • アリサ

      アリサ

      こんにちは
      ご感想ありがとうござます!

      「すごい」だなんて……
      嬉しいです///



      受験生なんですね
      頑張って下さい!
      まぁ、自分も受験生ですが……

      もう一つの白雪姫は……
      まぁ、そのうち投稿します
      時間掛かると思いますがw




      えっと……これからも頑張ります!
      こんな文章ですが、読んでくださって本当にありがとうございました!

      2011/07/28 12:23:31

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました