「約束なんかしない」それが唯一の約束です
離れたりする筈無い
だから指切りなんて要らない

そんな風に意地張る私に
笑って約束を差し出す
数年後の未来への言葉が少しだけ胸を締め付ける

蹲って泣いてた私にそっと差し伸べた
その両手の温もりが消えないように

そう
小さなことで構わないから
あなたを繋ぎ止めるものひとつだけでいい
守れないような大それたものじゃなくていい
あなたの言葉が
悲しい嘘にならないように


「サヨナラなんて言わない」それが私の答えです
「君らしい」と笑うけど不器用な笑顔も作れやしない

出発のサイレンが鳴る
「寂しくなんかない」
初めて吐いたあなたへの嘘

もう下らないことで笑えないのかな
あなたと見た景色も不器用な優しさも
思い出なんかにならないで
二人のこれまでが
優しいだけの過去にならないように

やがて
春になり 夏が過ぎ
秋は枯れ 冬を越えて
日が経つにつれあなたからの声は遠くなり
そして遠慮がちに告げられる
最期の言葉

「さよなら」


ずっと滲んだ景色のその先に
あなたの面影を探してる
ただそれだけなの
離れてくことはなんとなく
きっとね、わかってた
あなたの言葉を
ただ

ねぇ
ありふれたもので笑えたこと
あなたと二人で笑えたこと
消えてしまわないように
笑ってみせるよ、だからね
「ただいま」って言ってよ
あなたの言葉が
悲しい嘘にならないように

私の中でずっと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

悲しい嘘にならないように

「悲しい嘘にならないように」の歌詞です。

にじほななめの「約束」というイラストからイメージして書きました。

閲覧数:758

投稿日:2014/09/08 16:51:47

文字数:612文字

カテゴリ:歌詞

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