糸のつむいだ

世界でさ君は

すぎゆく時を手に


ひとり静かに消えていく


赤い蝶のデメンジョン


骨のきしんだ海原に


沈む夕日を見上げてた



骨の砂を蹴り歩む

キズグチから差し込んだ


消えない光をこの胸に


まどろむ素足を洗ってる


僕はおろかで仕方ない


親も知れずに生きていた

畜生うずまく、木の中を

肉を切り裂き花を蹴りながら

沈む夕日を見上げてた


定められた蕁を


愚かな素足で歩んでる


刻み終わらぬ鼓動背に


時も止まらぬ昼過ぎに


蛇口の水を聞いている


少し間を明け落ちている、水滴の声嘲笑う

僕の肉の欠片がさ、蝋のごとくに

溶けていた


涙洗った夕暮れに

ひとりぼっちのこの部屋に


蛇口を捻って頭をつっこむ、流しにね

泣き顔さえも嘘でした、グレーの雨が向かい打つ


曙色の微睡みを


手持ちのカードとくらべては

ジョーカー以外を振り捨てた


己を嘘に流し込み、
聞いているようなジレンマを


切り裂いた


赤い蝶のデメンジョン



ブランコを押してね、永遠に


ひとり欠片を集めるのーーー

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

赤い蝶の園---おやつ---


水晶人形のじれんま

蝶ノ園

ティータイム

閲覧数:49

投稿日:2013/03/03 16:19:56

文字数:494文字

カテゴリ:その他

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