ー さよなら。ー



聴覚器から入ってきた情報は
脳を介してそう解釈をした。

(誰…?)

思い出せるようで思い出せない感覚に陥るが、
周囲を見渡しても誰もいない。



気の所為か。



「遥、早く行こう?映画始まるよっ!」

声のする方にはあどけなさ残る笑顔で
安心感をくれる人。

「うん、楽しみだね。途中で寝ないように。」
と言うと

「あ、今ちょっとバカにしたでしょ?」

「ふふふっ。そんなことない、ごめんね?」


少し不機嫌になる表情もまた心くすぐるんだよなぁなんて思いながら、薫の元へ駆け寄る。




薫とはアプリを通じて知り合った。

なんとなく、雰囲気に惹かれて
思わず押したいいねボタン。

お互いに共通の趣味があって
チャットで推しについて語った日々。

住んでいる所も近かったから
ご飯でも食べながらもっと話そうと言う流れに。


その日は緊張と楽しみから
いつもより仕事を早めに切り上げて
指定した集合場所へ向かう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

サヨナラにツヨク

主人公:遥

登場人物は追って書きます
読み手の皆さんが細かい設定を決められる
ちょっと不思議な物語

どんな展開になるのかはまだ先の話

閲覧数:27

投稿日:2020/06/15 01:50:51

文字数:427文字

カテゴリ:小説

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