音もなく降る塵のゆくえ
語る声音はわずかに弾んで
聞き入る顔はどれもうつむいて
遠い空の下では 瓦礫を踏みしめる足音

止むあてのない塵を数え
語る声音は日増しに弾んで
旗を振るがままにひれ伏してゆく顔
そしてまたひとつ 瓦礫を踏みしめる足音

ひび割れの隙間からでさえ花は咲くのに
風向きひとつにも閉じてゆく瞳

そして降り続く塵をいつしか
語るために願いさえして
うつむくために耳をそばだてて
積み重なるのは瓦礫 言葉という瓦礫

ひび割れの隙間から咲く花にはなれずに
引き裂かれるままに分かれゆく人たち

芽吹くとも分からない種を握りしめて
悲しみの半減期待ち続けている

声もなくうつむくそのわけは
ひれ伏すためじゃ決してないのだと
伝えるあてもなく今日もうつむいて
歯ぎしりがひとつ 瓦礫を鳴らして落ちていった

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

鏡音レン『それでもいつか、瓦礫に花が』 歌詞

語らないのは考えてないからじゃなく、
うつむくのは降伏したからじゃなく。

どっちつかずなのではなく、
どちらにもならないことを選んだのだと、胸に言い聞かせて。


動画公開しました!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17121124

イラストはなななんと裏花火さんです!
すばらしく意図を汲み取ってくださった絵とともに、ぜひ動画でどうぞ。


オケあります
http://piapro.jp/t/wG8z

閲覧数:689

投稿日:2011/10/13 12:18:19

文字数:360文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました