サビ
花の香りが 髪をそよぎ
甘く 香しい バラの香り
A
叶わないと分かってた 君とも甘い恋物語
花と人間の関係は 所詮夢物語 けれど
ある日現れた金色の神様が 願いを叶えてくれた
「私を人間にしてください!」
B
銀色の髪に白い肌 紅く輝く宝石のような眼
これなら貴方とも 繋がれるよね
サビ
甘い香りを漂わせて 今会いに行きます 君のもとへ
淡い期待を胸に抱き 幸せな毎日を祈るの
A
叶ってしまった私の願い 君との初めての会話
巡り合った私達の関係は 夢のように甘い日々 けれど
ある日現れた金色の神様が 私にこう告げた
「あなたは花 人間よりも寿命は短いわ」
B
言えない私の正体 眼からは水が出てきた
そんな私を貴方は 優しく慰めてくれた
サビ
切ない気持ちを漂わせて 今日も会いに行きます 君のもとへ
淡い希望を胸に抱き 今日も生きられますように

「私の事 お世話してくれてありがとう」
「いつも水やりしてくれて ありがとう」
「雨が降った日が続いても 私を見てくれてありがとう」

「わたしがいなくなっても どうか悲しまないでね」
B
拙い文字で書いた 彼へのメッセージ
私の体が朽ちてゆく でも幸せだったよ
「君の事 忘れないよ」
サビ
突然現れた君は消えゆく私を 抱き寄せてくれた 温かく
幸せな気持ちに包まれ 二人の恋物語は静かに終わる
最後の花びらは散ってゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ローズの恋

閲覧数:120

投稿日:2017/03/28 21:04:49

文字数:593文字

カテゴリ:小説

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