燃え尽きた花火の
水を吸った匂い

夏を終わらせるかのように
はじけては パチン、パチンと
胸を裂く 届くといいなあ

淡い憧れを抱いたのは
濃厚な暑さがそうさせた
言い訳ばかり胸を占めて
蜃気楼越しの君はやはり
僕の目に歪んでいただけ



はじけるホースから
逃げていた僕は

止め処ない辛さに負けて
君の居ない夏を選ぶ
二度と逢えない夏を偲ぶ

セミは落ちて 僕は挫けて
情けない程 安堵している
太陽しか見ない君が
地面を見る頃には 僕は
変わり果てているのだろう

かき集めてもかき集めても
崩れ落ちる夏を前に
最後の花火を水につけた



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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向日葵

閲覧数:106

投稿日:2012/08/15 20:37:19

文字数:302文字

カテゴリ:歌詞

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