不意に頬を打つ雨、いつものこの道
焦り出す人のなか、足並みにのまれる

昨日と変わらない、いつものこの道
流されるまま歩き、日常を繰り返す

不意に頬を打つ雨、いつものこの道
焦り出す人のなか、足並みにのまれる

切り裂く様に響く雷鳴
見慣れた道を雨音包む

こんな場面さえ日々上書かれ
後に残るのは費やした時間だけ

強まり続ける雨、いつものこの道
心の起伏すら洗い流すみたいに

気がつけばいつしか
通りの人もまばらになり
鳴り止まない雨音だけに包まれた

不意に止む雨、切れた雲間に
光りが射して目を細める

見上げた空はいつか見た様な
輝きを帯びて広がっていた

「そう、この空は同じだ…」

これから始まる未来に
期待と夢を抱き歩く
あの日の僕が見てた空に…

この空はずっとね、僕の上にあって
あの日と同じ様に広がってたんだ

あの日から月日は流れ僕は
もう変わってしまったけど…

この空が何も変わっていない事を知って
色あせた景色や、吹く風の匂いが
少しだけ輝いた気がしたんだ…