この青色を渡り
その向こうへ行ければ
幾度となく願った
海を眺めては

傍らに咲くのは
紫色の花
望郷の思いを
映すように揺れる

さあさ、叩きましょう
今こそ人様を集めて
こんな私にも
会いたい人がいるものです
今生の別れを
告げたはずでも


この青色を越えて
その向こうへ行ければ
幾度となく思った
空を見上げては

傍らに佇む
紫色の花
その意味をいつでも
示すように揺れる

さあさ、唄いましょう
今こそ人様を集めて
こんな私でも
言いたいことがあるものです
届かないとしても
この声に乗せ


「おいで、おいで」などと
かの人が手を招くような
そんな幻を
未だ見ることがあるのです
二度と会うことなど
ないと知っても

さあさ、祈りましょう
今こそ太鼓の音鳴らせ
打ちやれ きりやれ
かの人の歩み行く道が
誰より幸せで
ありますように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

himekami様の歌詞募集中の素敵な曲に歌詞を付けさせてもらいました。
曲はこちら
http://piapro.jp/t/ZBqK

「行ければ」や「行く道」は「ゆければ」「ゆくみち」と読むと和風っぽさが0.5くらい上がる気がします。

さて、今回は解説するところがたくさんありそうです・・・。
テーマは「八丈島の太鼓」です。
八丈島に流された流人たちが望郷の思いで、太鼓を叩いたという一般的な説を元に書きました。
八丈太鼓では「今こそ太鼓の音だよ 打ちやれ きりやれ」と言った掛け声や、
「太鼓叩いて 人様寄せてよな わしも会いたい人があるよ(言いたいことがあるよ)」と言った歌が入るので、
その辺の言葉をこの詞でも、特にサビ部分で使わせいただきました。
「太鼓叩いて~」の歌については色々なところで歌詞が微妙に違ったりしますが。

詞の中に出てくる「紫色の花」は一応「都忘れ」のつもりです。
流刑と聞くとどうもこの花ばかり思い浮かんで。

タイトル「丈」ですが、「八丈島」の「丈(じょう)」であり、
「思いの丈」の「丈(たけ)」であり、
「~だけ」の副助詞の「丈(だけ)」の全ての意味を込めて「丈」です。
読み方は「たけ」でお願いします。

余談になりますが、中学時代に部活で和太鼓を叩いていたこともあり、
「そぉれっ」みたいな掛け声を聞くと太鼓を思い出してしまいこんな詞になりましたが、
どうも曲調に対して少し詞が悲しすぎる気もしてちょっと不安です。

閲覧数:372

投稿日:2011/05/04 16:03:47

文字数:373文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • kanemitsu (彼死P)

    kanemitsu (彼死P)

    ご意見・ご感想

    こんにちは、以前に引き続きご応募ありがとうございます!

    少し悲しい印象を受けてしまったので
    申し訳ないのですが今回も採用を見送らせていただきました

    しかし、でこぼこさんの歌詞はどれも気になります…

    部活ではないのですが、僕も中学の時和太鼓をやってました
    ちょっとびっくりです( ゜д゜ )

    また機会がありましたら、よろしくお願いします
    ありがとうございました!

    2011/05/07 11:00:57

    • でこぼこ

      でこぼこ

      メッセージありがとうございます。歌詞選考お疲れ様でした!

      自分でも思いましたがこの詞はちょっと悲しすぎましたね。
      しかし前回に引き続き気になると言ってもらえて嬉しいです。

      それにしてもhimekamiさんも中学のときに和太鼓をやっていたとは・・・。
      私も吃驚しました!

      こちらこそまた機会がありましたらよろしくお願いします!
      それでは、楽曲の完成楽しみに待っています。

      2011/05/07 21:56:18

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