僕は誰も居ない家に帰っても、彼女の言ったことを考えていた。





『1週間後。神のスゴロクに連れてってあげる。だからここでまってて』





神のスゴロク…そんなもの、存在するかもわからないというのに、その神なる者が居るところへ、僕らも行くだと?



馬鹿馬鹿しい。

僕は、そんなもの信じていないのに。

そもそも「行く」と返事もしてないのに、勝手に決められた…



というか、彼女は『神のスゴロク』に行くと言ったが…


…仮にそんなものがあるとして、どうやって行くんだ?

生け贄だとかロウソクだとかガイコツだとか。

そんなものを使って、儀式でもするのか?

それとも、僕らが幽体離脱やらなんやらして、『あの世』とかなんとかに行くとか?



まぁどうでもいいけどさ。

僕は、神だとかスゴロクだとか、興味ないね。

僕は行かないし。
















翌日、研究室に行くと、彼女が居た。





「おはよう、神威」

「あーおはよう初音。昨日のことだけど…」

「断る、なんてことは聞かないわよ?あなたには、絶対に『神のスゴロク』に、行ってもらわなくちゃならない。」

「…否定権は?」

「無い」

「えぇー…」



僕が行くことは、決定なのか…

生きて帰ってこれるかな?



「で?そこに行くには、僕は死ななきゃいけないの?」

「まさか。でもここで言っちゃおもしろくないから、当日のお楽しみ♪」

「楽しみにはしてない」

「まぁまぁそう言わずに
 とにかく!逃げることは許さないからね」


初音はすたこらさっさと走っていった。





そして、約束の日がやってきた。

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  • 非営利目的に限ります
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【リレー】僕と彼女の不思議な日常 5

閲覧数:610

投稿日:2011/10/19 23:29:19

文字数:711文字

カテゴリ:小説

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