真夏の小さな夢
揺らめく陽炎のような願い
――消えぬよう
地上の太陽は 君を連れ去って
癒える光 赤い月

甘い傷跡舌でなぞって
君の応えは名も無き日、宵闇
熟れた林檎の香る森には
魔法でとじた夢を見る恋人

赤い揺らぎ 地平の向こうへと
君に届く 微かな光 艶やかに

世界はやがて 君を忘れて
連れ去ったまま 置き去りにするだろう
熟れた林檎に触れたナイフは
色鮮やかな 果汁に身を浸す

蒼い光 夜風は濡れていた
君の元へ 囚われた君の元へ

明日(あす)の夜が明けたら
君を盗み、何処か遠く
僕は逃げよう
このまま世界が小さな檻の中
ずっと君を閉じ込め
連れて行かないで 時を止めないで
いつか消える儚さよ
君がくれたもの 冷めてゆく肌に
そっと そっと頬寄せて

眼を閉じたまま「もう動かない?」
モノクロの華 解けぬ氷の様
熟れた林檎は鈍色に染む
魔法で眠る君の頬に似ていた

星は空へ散りばめ闇の中
渇いた夜滲んだ地上雨が降る

咲き乱れる記憶 君とともに過ごす日々も
全て奪われて
夜の明ける前に 消えた君の鼓動
人の争いは消えず
夏の小さな夢
揺らめく陽炎のような願い
――消えぬよう
地上の太陽は 君を連れ去って
癒える光 赤い月

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【IA】地上ノ太陽、君奪ウ夏夢

http://piapro.jp/t/Hk9E
の詞です。

閲覧数:357

投稿日:2012/07/19 17:41:12

文字数:526文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました