髪を撫でて貴方は言う
怖くないからと囁く
本当のことなど
知らないと思って

肌に触れる指先は
いつも変わらない温度
私だけが
熱を持ってる
先に溺れるのはどちら？なんて
答え解って悔しがっても

ガラス　越しの　見えない心
今貴方の目に半分映る
謎　めいた　私の此処を
突き破ってよ傷を残して
悲しみすべて　音にして部屋を満たして

からかう様に誤魔化して
陳腐な言葉で濁して
本音は誰でも
知らない振りして

肌に落ちた香りなら
掬って抱きしめる静かに
目の前の
貴方に代わって
好きと言えばゲームは終わる
寂しくないと強がっても

痛い　居たい　と叫んだ心
まだ音になれずに宙を舞う
朝が　見えて　鎮まる鼓動
足りないなら夜が戻るまで
偽物の恋　戯曲にして最期に

ガラス　越しの　歪んだ心
今貴方の前で音を立てた
謎　めいた　私の此処を
赤く染めてよ傷を残して
悲しみすべて　涙にして紙を濡らして　