九つ(ここのつ) 木の葉の降るときは
八つ(やっつ) 八つ舌吐く死人花
七つ(ななつ) 泣きの涙も厭き果てた

嗚呼、嗚呼、恋しき背の君よ
恋せど乞いせど帰りゃせぬ

六つ(むっつ) 睦みし日は遠く
五つ(いつつ) いくさの惨き華
四つ(よっつ) 夜道を泣き歩く

嗚呼、嗚呼、帰らぬ背の君よ
泣きの涙も枯れ果てた

三つ(みっつ) 満つ月数えれば
二つ(ふたつ) ふたりの影見えて
一つ(ひとつ) ひとりで振り返り
おまえの影などありやせぬ

嗚呼、嗚呼、恋し背の君よ
呼べど呼べども応え(いらえ)無し

嗚呼、嗚呼、恋し背の君よ
いっそ御前(おまえ)を怨もうか さすれば忘るることもなし

さすれば忘るることもなし
御前を忘るることもなし

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九十九数え歌

鞠付き歌、昔の子守唄をイメージした歌詞を作ってみました。
素朴で、おかしみがあって、けれどなんとなく陰惨だったりする。そういう中世日本風の原風景…… 
奈都魅PのMIEKO無双シリーズのイメージでもあります。

閲覧数:140

投稿日:2008/08/07 04:00:58

文字数:323文字

カテゴリ:歌詞

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