「「さーて、ここからミニミニ予想の時間でーす!」」
再び進行を始める司会の2人。
「ミニミニ予想って、月~金まで行われる投票型アンケート番組??」
「え、ルナ知ってるのかよ」
ルナの呟きに、リウはぼやく。
「「ルナさんお見事! 今回は番外編ということで、一体どの着ぐるみが多いかを予想していただきたいなと思います!!」」
「おもしろそうー! じゃあ私、猫の着ぐるみで!」
シオンがはいはーいと言う。
「猫の着ぐるみですか。他には??」
ムウはメモしながら、みんなを見渡す。
「私たちスモールアニマルズは、アニマル全般にします」
ナナは言う。
「これまた広範囲ですねー、にゃは」
「私は、うさぎにするおー」
「典型的ですな! ふーむふむ」
テトの言葉もメモするムウ。
「じゃあ、私たちは猫にするにゃん」
ミンはにっこりして言う。
「シオンちゃんと一緒ですなー、やはり猫同士気が合うんでしょうねー」
「ちがうにゃんよ」
タマが即答する。
「あはは・・・」
そんなタマに苦笑いしてムウは、メモをしまう。
「え、俺たちは??」
「もう締め切りましたよー」
尋ねるアカイトに、ムウは白々しく言う。
「・・・」
「アカイトは何も知らにゃいにゃんねー、にゃははは」
黙り込むアカイトに、ミンはにゃははと笑う。
「まだまだ時間あるなあ」
ロキは呟く。
「何か、曲でもかけますか~♪」
フワは提案する。
「じゃあ、ロックで」
「えー」
アカイトの言葉に、モコはとがめる。
「誰もが知ってる曲がいいですよ」
「何アル? どんな曲アル??」
鈴々が聞く。
「え・・・たとえば、民謡とか」
「あー歌謡曲かー。よく火曜日に流れてたなー」
モコの言葉に、ムウは何やら頷きながら言う。
「お前俺より年下だろ?」
「まぁ、いいじゃないか、アカイト」
アカイトをたしなめるバン。
「ポップな曲はどうですかー?」
リウがはいはーいと手を挙げ言う。
「・・・ピアノ、入っててポップな曲がいいんですけど~・・・あ、あった、これです~♪」
MP3のファイルをあさっていたフワは、早速再生する。
「・・・これ」
「これは幻の・・・」
「そうです、これがあの幻の採点の祭典の第1期のオープニング&エンディング、さらに特典としてテーマ曲およびサウンドトラックまで収録されているんですよ~♪」
ルワとシオンに続き、フワが解説する。
「今は第6期だもんなー」
ギルが何気呟く。
「そのサウンドトラックは何曲入っているんだ?」
「ちょっとした効果を狙った20秒ぐらいしかないんですけど・・・」
アカイトの言葉に、フワは一旦黙って、
「ざっと310パターンぐらいですかねー?」
「・・・その採点の祭典って、何時間番組なんだよ・・・」
「2時間ですよ? でも、月曜と金曜の午後7時の放送になっているから、実質は4時間のノーカットですよ~?」
「全く、バカップルぐらいだよ、あれだけおもしろくて視聴率はんぱない番組見逃すのは」
ムウはやれやれという風に言う。
「ちなみに、視聴率はほぼ100%をマークしています」
モコの言葉に、
「えっ、それはないだろ。聞いたことないぜ」
「・・・何? 疑うってのかい??」
否定するアカイトに、ムウは詰め寄る。
「だって大体良くても40%とかそのくらいだろ?」
「いつか知らしめてやる、そしたらアカイトも分かるはず・・・!」
「何が?」
「・・・採点の祭典の、すごさだよ」
「ムウにゃんは全体的に可愛さが増してますにゃー」
「ミンにゃんも、相当の変わり者にゃんね」
「そうかにゃん??」
「そうにゃんよ」
「2人とも何を話してるにゃん? 今、ちょうどテーマ曲が流れ出したにゃんよー」
ミンとタマに、ミヤは言う。
「・・・これがテーマ曲かにゃん??」
「全く、気が抜けるにゃん」
首を傾げるミンとタマはぼやくのだった。





午後6時。1時間程前に着ぐるみ姿の2グループと3グループの面々と、バンの研究所にて合流し、現在はパズル川の川原で開かれている着ぐるみフィスティバルin夏祭りに全員が来

ていた。
「「ミニミニ予想の時間、結果発表ー!!」」
「もう分かりきったことなんだけどな・・・」
「最後の最後まで、今年の夏は全く空気読めないねえ」
呟くアカイトに、ムウは肩をすくめる。
「「気を大幅に取り直して、今回のミニミニ予想の結果は、オール猫化でした!!」」
だんだん暮れゆく夕空もお構いなしに、司会の2人は叫ぶ。
「「ということで、見事ミニミニ予想を当てたのは、シオンちゃんとスモールアニマルズのみなさん、猫音一族のみなさんです!」」
「賞品はー?」
シオンが聞く。
「「オール猫化なので・・・猫耳です、にゃー!!!」」
どこからともなく猫耳を取り出して頭に当てるムウとフワ。
「わーい、やったー!」
「・・・私たち、もうあるんですけど・・・」
「いいじゃん、もらえるものはもらっとこうよー」
「そうだよー」
喜びはしゃぐシオンを横目に、ナナはため息をついて呟き、そんなナナを見たルナはにっこりとして言ってリウも賛同した。
「「さーて、もうお別れの時間が来てしまいました・・・。今年は、夏祭りおよび打ち上げまではリポートできないんですよー。何しろ、放送時間をオーバーしちゃいますからね、はい

。夏祭りおよび打ち上げはご想像にお任せするとして、来年の肝試し対決でお会いしましょう、さよーならー!!!」」
「ついでに、来年の差し入れはぜひともおいしいものにして下さーいw」
「・・・ムウさん、それ言っていたら、差し入れしてくれた人に申し訳ないでしょう?」
「えー、氷アイスは、ただの氷のかたまりですよー、はい」
「そう思うのは、ムウさんだけですから」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【亜種コラボ長編・特別編】 夕暮れに染まりゆく些細な出来事で過ぎる今年の夏。

こんばんは、もごもご犬ですこんにちは!!
やっと終わったというかなんというか・・・。
一言で言うなら書きすぎました、はいw

ちなみに、亜種コラボ小説はまた新しい亜種を増やす予定です!
とりあえずは、ブクマしてる亜種さんを来年の夏までには出演してもらおうかと思います。それ以外にも、たくさんの亜種を出演してもらいたいなー。それも頑張ろうっとw

それと、タグバリア、テキストにもするって書いた覚えが珍しくありますが、どうしようかな・・・。
まだ迷っています。でも、気が向いたらタグバリアするかもしれません、はい。その時はご了承下さい><

次回は、多分イラストかツッコミし隊!の話になるかと・・・。
そうそう、ツッコミし隊に最近書いているばかりの新作があるんです! お楽しみに!^^

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投稿日:2011/08/29 19:51:06

文字数:2,367文字

カテゴリ:小説

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