さようなら。
声にならない言葉を、わたしは青い空へと囁いた。
ねえ、今日も君の歌が聴こえるよ。
君はもう、うたうことができないけれど。
いつかの君がうたったあの歌は、今でも誰かが聴いている。
いつかの君の歌を聴いた誰かが、いつでもどこかで君の歌を口ずさむ。
ねえ、君は知っているかな。
こんなにも、君はみんなに愛されていた。
こんなにも、君の歌はみんなに親しまれていた。
君の歌は君だけのもの。
それは真理で、けれど事実じゃないってわたしたちは知っている。
君の歌は、電波に乗って世界に発信されたその瞬間からみんなの歌になった。
君がうたう、みんなの歌。
みんなが好きな、君のうたう歌。
君じゃない誰かが、たとえばわたしがうたう、君の歌。
君の歌が大好きでした。
君のうたう歌が大好きでした。
けれど、君のうたう歌を、わたしはもう聴くことができないのですね。
あの人と一緒に、君も遠い遠いところへいってしまったから。
君ではない誰かが君の歌をうたっても、それは変わず君の歌のままだけれど。
あの人ではない誰かの手によってうたう君は、もうあの日の君ではなくなってしまうから。
わたしはとても哀しい。
けれどどうか、君は哀しまないで。
わたしはいつでも君の歌を聴くのだから。
わたしはいつでも君の歌を口ずさむのだから。
君はもうここにいないけれど。
それでも確かに、君の歌はここにあるよ。
わたしたちの中のひとり。
もうひとりのわたし。
君の声はわたしにはもう聴こえないけれど。
わたしの声はいつか君に届くかな。
この空を越えてわたしの声が君に届く頃には、
そうだね、わたしにも君の声が聴こえたらいいな。
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