El Dorado

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(※数字はTIMEです)
031
切れかけてる街灯りが　陰刻み　隠すホリゾントな世界から
また半歩だけ　ゆら 揺らされ　描き出される理想郷　
そろりと伸ばした指先へと　なだれ落ちてくる　無為な音符は雨

100
黄金(こがね)のマスク被る人の波が騒めく
ここへおいでと招く腕は　白く儚い残像

115
絶えだえに響く笛の音
バンシー(泣き女)が泣く夜に
憶測と噂は極上の供物になると男が嗤う

130
列成す人々　一夜限りのカルナバルだと
有り得ないものを　見たがるレイライン

145
たとえチープな幻影(まぼろし)でも　くねる細腰
共に往きましょ　エルドラドへ
煙草燻らせ　シャーマニー

203
鍍金(メッキ)剥がれ落ちて　こなごな　(こなごな)
イミテーション　気取るのも疲れる
夢見る時が醒めぬよ(う)に
まるで映し絵　ゆら　揺れては　(揺れる)

235
異界のドアを開けて　どこへ往くの　行列は
溶けて消えてく踵(かかと)　今宵　最後の幕を引き去るように

　　　　　　　　　　
　　* * *

　　　　El Dorado (エルドラド)

031
きれかけてるまちあかりが　かげきざみ　かくすホリゾントな　せかいから
またはんぽだけ　ゆら ゆらされ　えがきだされる　りそーきょう　
そろりと　のばした　ゆびさきへと　
なだれおちてくる　むいなおんぷはあめ

100
こがねのマスクかぶるひとの　なみが　ざわめく
ここへおいでとまねくうでは　しろくはかないざんぞお

115
たえだえに　ひびくふえのね
バンシーが　なくよるに
おくそくと　うわさはごくじょうのくもつになると　おとこがわらう

130
れつなすひとびと　ひとよかぎりの　カルナバルだと
ありえないものを　みたがるレイライン

145
たとえチープなまぼろしでも　くねるほそごし
ともにいきましょ　エルドラドへ
たばこくゆらせ　シャーマニー

203
メッキはがれおちて　こなごな　(こなごな)
イミテーション　きどるのもつかれる
ゆめみるときが　さめぬよに
まるでうつしえ　ゆら　ゆれては　(ゆれる)

235
いかいのドアをあけて　どこへゆくの　ぎょうれつは
とけてきえてくカカト　こよい　さいごのまくをひきさるように