冷たい冬の風がドアを叩く 時刻はもう、午後6時を過ぎようとしていた
いつもの帰る時間になってもマスターが帰って来ないので、彼、帯人の心は不安でいっぱいだった
(もしかしたら、事故にでもあったのではないか...)そんなことが彼の頭をよぎる
『自分の留守中に帯人が寂しくないように』と、マスターが作った人形を抱きしめながら、ただずっと彼女の帰りを待っていた
待っているなかでただ、時間だけがゆっくりと過ぎていく その時間が彼にとっては苦痛だった
「マスター...。」人形をギュッと抱きしめながら彼は呟く
「マスター早く帰ってきてください。会いたいです。今すぐ貴方に...。」そんなことを思いながら、玄関でただ一人彼女の帰りを待っていた
どれくらい時間が経ったのだろう?まだ彼は彼女の帰りを待っている 人形を抱きしめながら寒い空間の中でずっと愛しい人の帰りを待っているのだ
「...マ...マスター...。」彼は今にも消そうな声で呟く 紫の瞳には涙がうかぶ
キュッと唇を強く噛みしめたその時、ガチャッとドアが開く音がして、帯人は俯いていた顔をパッとあげた
『帯人!ごめん。遅くなって...。』と言いながら、頬を紅く染めたマスターが入ってきた
外は寒いのか彼女の吐く息は白かった
瞳に自分の待っていた人物が写ると、彼は今まで抱きしめていた人形を床に落として彼女に飛びついた
『きゃっ...。』彼の体重を支えきれず、彼女は後ろに倒れ尻もちをついた
『イタタ...んっ...帯人?』打った場所を手で抑えていると、ギュッと帯人に抱きしめられていることに気付いた
『帯人...どうしたの?』
「...かっ...た...。」
『えっ?』
「よかった...マスターが無事で。もしかしたら事故にでもあったのかと思って...凄く心配で...。」
彼の瞳からは涙が溢れ頬をつたって流れ落ちる 溢れた涙は止まる術を知らない
『帯人ごめん。ごめんね。心配かけて...。明日は早く帰ってくるから...。』
「...ほんとうに...?」
『うん、約束する。だから...指切り』と言って、彼女は自分の右手の小指と彼の左手の小指を絡めあわせて約束を交わした
『もうそろそろ中に入ろっか?』そう言って彼女は部屋のドアを閉めようとしたその時、
小さな白い雪の結晶が沢山空から舞い降りてきた
『わぁ...帯人!見て。雪だよ!!!』はしゃぐマスター
その声に反応したのか彼は彼女のいる玄関へと向かった
二人は家に入ることも忘れて、空から降る結晶を眺めていた
『綺麗だね...。』
「うん...。ねぇ?マスター...。」
『ん?何?』
「ずっと僕の傍にいてくれますか?」
『いるよ。当たり前じゃん。』
「...ほんとうに...?」
『うん。明日も明後日もその次の月日も来年も...私は帯人といられたらいいなって思ってるよ...。』
(時がどれだけ巡っても、この先の未来にどんな困難があったとしても、私は君のことを愛し続けるから...)なんて帯人に言ったらどんな反応をするのかな?
まぁ...それはまた今度でいいかな
君と出会って今まで知らなかった世界をしれて、その世界が好きになった 彼には凄く感謝をしている
『ありがとう帯人...生まれてきてくれて...。』ポツリと小さく呟いた
「...マスター...」帯人は彼女を優しく抱きしめた 彼女は顔を胸にうずめた
「貴方に出会って生きる意味を僕は知った。」『君と出会って私の世界は大きく変わった。』
「どれだけの月日がながれようとも」    『どれだけ季節が過ぎようとも』
「僕は貴方のことが...」         『私は帯人のことが...』
          「『大好きです/だよ』」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Affection

初投稿ですw!

帯人くんが好きすぎてwwwなので、帯人くんメイン?でgdgdですが小説書かせていただきました。

http://piapro.jp/t/cvtX←こちら、小説を書く際に参考にしたイラスト!!!

初投稿で小説を書くとは自分でも思ってなかったですwww←えw?
眠気と格闘?しながら書いたので、誤字,脱字等があるかもしれません(苦笑
でも、楽しく書かせていただきました。

閲覧数:247

投稿日:2012/01/19 23:50:51

文字数:1,544文字

カテゴリ:小説

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