《切実曲募集》ありがとう

意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう？
次の二人は　街の隙間で...

繰り返される問いの答えを
今もずっと考えている
小さな傷は平気なようで
静かに心蝕んでく
わかりきったことさ
この世界の理は
幸せと退屈の狭間の出来事
光に映る影は
救われる夢を見る
大切な物語を繋ぐように...

８月１５日の午後１２時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...

私はポンコツ
アンドロイド
心はないけれど
歌えるよ
ガラクタ置き場で
見上げる夜空
満天の星たちが
滲んでいる
昔読んだことのある
少年誌を思い出すと...

君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...

一.
感情の行き場をどっかに失った
欲望の殺し屋に遭った
恩情の欠片をずっと探していた
絶望の脅しを図っていた
足りないね　君の願いは
いつだって足元を彷徨っているから
幼いわ　今までわかっていたけど
同じことの繰り返し
筆を止めて...