花は枯れて草は生えぬ
不毛の地に成り果てて
人は惑い怖れ抱く
「主よ、救い給え」

蔓延る死の病に頽れる躯
一人また一人と
重ねた麻袋に火をつけ
亡き者を弔う

大地は嗤う 赤い花を咲かせて
種は生まれ命は消えゆく


水は濁り空は眠る
そこにあるは白き闇
誰かが呼ぶ誰かの名は
唯虚空に消え

強い風が吹き荒れ薙ぎ払うように
死神の鎌振るう
刈り取られた大地に生けるは
亡き者の産物

蛟は叫ぶ 世界に響く音で
逃げ道なく全てを呑み込む


驕れる者は夢を見る
選ばれた存在だと
天は怒りに血を流す
涙は零れ落ち

両の手合わす祈りなど意味はなく
明日の日さえ見ること叶わず
神の名の下



はなはかれてくさははえぬ
ふもうのちになりはてて
ひとはまどいおそれいだく
しゅよ すくいたまえ

はびこるしのやまいにくずおれるからだ
ひとりまたひとりと
かさねたあさぶくろにひをつけ
なきものをとむらう

だいちはわらう あかいはなをさかせて
たねはうまれいのちはきえゆく


みずはにごりそらはねむる
そこにあるはしろきやみ
だれかがよぶだれかのなは
ただこくうにきえ

くろいかぜはふきあれなぎはらうように
しにがみのかまふるう
かりとられただいちにいけるは
なきもののさんぶつ

みずちはさけぶ せかいにひびくおとで
にげみちなくすべてをのみこむ


おごれるものはゆめをみる
えらばれたそんざいだと
てんはいかりにちをながす
なみだはこぼれおち

りょうのてあわすいのりなどいみはなく
あすのひさえみることかなわず
かみのなのもと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

終わりへ向かう者【応募】

karmakaさんの曲に作詞つけてみました。

http://piapro.jp/t/1H0m

テーマが世の終わり、大災害だったので色々な災害を暗喩?で書いてみました。

閲覧数:76

投稿日:2012/05/27 10:29:39

文字数:669文字

カテゴリ:歌詞

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