ーーーMEIKOーーー
みんなが寝静まった時間。
台所で一人包丁を手にするMEIKO。
ぐつぐつ煮えた餅を箸でつつく。
「ぁ痛っ!!」
恥ずかしながら包丁で指を切ってしまった。
「あ~もう」
包丁を置き、火を止め、水を出すMEIKO。
「いたた…」
思ったより傷が深い。
「めーちゃん!?」
背後からの声に驚くMEIKO。
「KAITO…」
「ちちちちち!血が出てるよ!?」
思わず手を隠すMEIKO。
「大丈夫!?」
「大丈夫よ~」
しかし血は止まらない。只今11時55分。
「とりあえず!」
KAITOは電気とテレビを一緒につけ、薬箱を探す。
「大丈夫だってば…」
テレビのカウントダウン番組を見つめる。
KAITOは薬箱を持って笑顔で立っている。
「絆創膏で…」
「駄目!包帯!」
包帯って…と呆れるMEIKO。
…可愛いな
只今11時58分。
「あ!!もうすぐ年が明けちゃう!!」
「あ、本当だね!」
包帯を巻きながらテレビを見るKAITO。
「めーちゃん」
「んー?」
只今11時59分
5
「…何よ」
4
「KAITO?」
3
顔を覗き込む。赤い。
2
「今年も…」
1
「一緒に居てね」
『あけましておめでとうございます~!』
テレビの音量が耳に入らない。
未だ照れながら包帯を巻くKAITO。
「…当たり前でしょ。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

それぞれのあけおめ<MEIKO>

あけましておめでとうございます!!
シリーズMEIKO編です←あ
シリーズ展開です!
2日になるまえには終わらせたいと思います…

閲覧数:115

投稿日:2009/01/01 22:15:08

文字数:567文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました