いつか来ることは解っていた
誰も逃げたりなんかしない
気付いているのに知らん顔して
ひどく大きな声で笑ってた

夢は描けず空白にした
進路は現在<いま>を希望します
澄んだ青空も煌びやかな星空も
僕には過分なキャンパスだった

きっとまだ夢見るコドモ
「もう大人<よる>よ」「後少しだけ」
ガラスの刺さったシンデレラ
鈍色の涙に誰が気付いただろう


永遠を誓った恋は枯れ萎む
終わりないこの矛盾が
ただ一言の言葉で片付く
そんなありきたりな時期だった

春風に舞う桜花びら
その一欠を見送って去る
一人一人が旅立ちの時
不思議と澄んだ朝だった

だけどまだ夢見るコドモ
知らないことも知ってるフリして
眠りを望んだ白雪姫
何もかもが過去に閉じ込められていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

巣立ちの時に

そうは言っても大切な思い出。

卒業をテーマにした作品。

閲覧数:123

投稿日:2018/06/21 18:30:26

文字数:329文字

カテゴリ:その他

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