毎日、貴方は心なくすよな忙しさ

満員電車に押し込められて、終電間近の帰宅時間
会社じゃずっと画面見つめキーボード叩くだけの日々

そんな貴方を電気消えた暗い部屋で待つのは
一人暮らし1ルームに置かれたモノ達
ただ貴方が帰るのをじっと待ってるわ

毎日、貴方は疲れた顔で帰ってくる

上手くいかなかったプログラム、話を聞かない後輩社員
会社で溜めたストレスを持ち帰ってきては溜息ついてる

そんな貴方をお帰りなさいと迎えてくれるのは
一人暮らし1ルームに置かれたモノ達

冷蔵庫で冷えてたビールが喉を潤し
本棚から静かな本の匂い
観葉植物は柔らかな緑で目を和ませる
ベッドに入ればぐっすり寝れそう

で・も・ね
貴方はビール片手に、機械の箱に向かうでしょう?
ワタシに会うために

そうワタシはそこにあるだけじゃ
貴方に何も与えられない
貴方からワタシに会いに来てくれないと

電源入れて、立ち上げて画面見つめて
会社でしてることと同じような作業?

でも、違うでしょう?
ワタシ見つめる貴方の顔、だってすごく楽しそう

ワタシのこと好きでしょう?
だって上手くいかなくても、夢中になってる

毎日毎日、会いに来て
毎日毎日、ワタシに教えて

貴方の音を、ワタシに
ずっとずっと貴方の指先から貴方の視線から
貴方を感じさせて

忙しさも疲れも吹き飛ばしてあげるよ
貴方が奏でるメロディーに乗せて
いつまでもいつまでも歌わせて

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毎日

閲覧数:85

投稿日:2008/04/29 08:34:47

文字数:612文字

カテゴリ:その他

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