草加初利

森の奥の旧家
大富豪のお屋敷
英国の様な佇まい
お屋敷の離れに
お嬢様が一人
静かに読書してる
お人形みたい
濡れた様に綺麗な髪
白い肌に紅い唇
漆黒のお召し物...

過ぎ去りし希望を
追いかけてゆく
飛んでいってしまった
掴まることのない
流れ星
明日さえ見えない
未来のかけら
それでも月は
満ち欠けて
静かにあざ笑うのでしょう？...

記憶眠る森で
君と二人踊り狂う
恐ろしくて美しい
時を駈け廻る
君も知らない
僕だけの記憶
君に君だけに
教えたい
強くなんかないよ
弱くて脆いんだ...

朱色の髪に
絡まる貴方の優しさ
私は今生きている
貴方は…………
恐くなった幸せ
貴方は羨ましいと微笑む
廻り止まった世界に
降り注ぐ蒼い海
貴方から突然
居なくなってしまった...

蒼色の瞳に
映るキミの笑顔
ボクは今生きている
キミは…………
大嫌いだった蒼色
キミは綺麗と云ったね
廻り始めた世界に
咲き誇る紅い華
キミは突然
居なくなってしまった...

フフフフレッシュ
瑞々しい
フレッシュ
生き生きしてる
フレッシュ
甘い香り
オレンジ色のツヤツヤしてる
甘酸っぱい爽やかさ
朝露濡れてキラキラしてる
明るい色のキミさ！...

愛しております キミノコト....
狂いそうな程 キミヲ....
キミが居なくなる
ボクの目の前から
アイツと歩くキミを
愛おしく....睨んでいた
ボクだけのキミで居て
キミの為なら....堕チルヨ
“痛ミハ快楽ダカラ”
血染めの包帯 巻き付けて...

スキじゃないよ別に
キミの事だなんて
キライでもないよ
ホントはスキだよ
正直になれないボクは
いえないだけだから
スキ スキ 伝えられない
ホントのこの気持ち
大切なものはキミ
それとバナナとリン...

哀しみの声と優しさの詩が混ざり合い絡み合い
力と成る……
怯える翼明日を視ずに
凍える心過去を失って
自らが怖くなって
自らがイヤになって
堕ちていく感情
震える明日に何がある？
哀しい過去に何がある？
逃げたくて逃げたくて...