作品一覧
その他
オンガク
君を苦しめたかったわけじゃない。 君を悲しませたかったわけじゃない。 口から零れた涙は、いつの間にか君を焼いていた。 まるで硫酸のように。 カラカラふわふわな君の唇に伸びた爪を立てた。 染めていく紅は何を意味するのだろうか。 踏み出した足に錆びた紐が絡み付いて、私を縛る。 私は先にいかないよ。 ...
衝動