シオザキミナト

名前の知らない一輪の花が
冷たく刺すような風に吹かれた
現実の中で片手で持てるほどの
夢を一つ持って歩いてく
どこかで失くした心の欠片
それでも僕は今を生きている
居場所を失うことを恐れながら
銃を向け合う世界で
憎しみあうだけの歌なんて
あなたの声で聴きたくないんだ...

いつもの帰り道
いつもの曲をイヤホンで聴きながら
僕にはこの歌があるから
「大丈夫」強く思えたよ
こんな音楽なんて
誰にも届かないと鳴らした音が
僕にとって変わりが利かない
何よりの希望になったんだ
どんな明日だとしても
変わらずに僕ら歌っていよう...

まだ終わってない
終わってない
始まってすらいないよ
これから僕らの狼煙が上がる
何度歌ってきたんだろう
数えきれないけど
涙を飲んだ数なら
ずっと覚えているんだ
最高を思い描いても
最高に阻まれ...

交差点青に変わる信号機
すずめの群れが今飛び立った
あなたは今どうしているんだろうか
また笑いあえるかな
子供が帰る通学路
点滅して赤に変わった信号機
辛くなったら気晴らしに海でも行こうよ
子供みたいにはしゃぎあおうよ
上手く喋れないけど少し伝えてみるよ
あなたがいるだけで世界が光って見えたこと...

何も実らない日もあると
部屋の明かりを消して
何も考えないように
ボリュームを落として
また明日も何かに出会えるからさ
今日はゆっくり眠ろう
誰かに優しくしても誰かを愛しても
愛されようとはしないでいて
劣等感に駆られても誰かを恨まないでいる
いい人になるのは疲れてしまうよな...